私はそれを知らない 1 ページ26
番外編です。解釈次第では甘め?
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呪霊の攻撃、から視界が反転し、今いる場所は10畳ほどの部屋。
別段広くもなく、狭くもない、白い部屋。だから壁にかかった掛け軸はすぐに見つけた。
なんて書いてるんだろう。
「__________」
『えっ』
この空間に自分以外いないと思っていたAは勢いよく振り返った。
『宿儺』
今回は虎杖バージョンだ。
『なんでいるの?』
「さあな。先の下奴の仕業だろう」
『悠仁の身体奪った?』
「違う。お前の中の俺だろう」
『じゃあなんで悠仁の姿なの?もしかして〜、意外に悠仁の顔好きなの〜?』
によによ笑うと宿儺がギリっとAを睨んだ。
「そこまで落ちぶれちゃいない。面に関しては伏黒恵の方がよっぽどいい」
『…伏黒のことすぐ褒めるよね。なんで?』
「…その足りない頭で考えろ」
なんで?って、そんな事話してる場合じゃなくない?
この空間、宿儺の実態がある事、全てが異常事態。
出る手掛かりは…扉と掛け軸。
Aが扉に手をかけるが開かない。
それを宿儺がくつくつ笑ってみていた。
『何…』
「いや、目の前に答えが書いているではないか」
普段より数段馬鹿にした言い方だった。が、Aは慣れているのでスルー。
『書いてるってこれ?』
たしかに文字らしき何かだが繋がっていて、どこが区切りなのかわからない。
「そうだ」
『………なんて書いてるの?』
「__________」
『それ、さっきも言ってたね。どういう意味?』
「ああ、この文字だから当時の発音で話してしまうな。
“ふれあわずばかえれず”だ」
『ふれあわずば帰れず…』
Aはぽんと宿儺の肩に手をおく。そして扉を開けようとするも、開かない。
「話しを聞いていたのか、ボンクラめ」
『ねぇ!ボンクラは言いすぎ!』
むにっと宿儺の頬を引っ張る。それはすぐに払われたが。
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Pistachio(プロフ) - みずきさん» そうですよね!同じ意見の方がいて嬉しいです!これからも楽しんでいただけるようがんばります! (4月15日 20時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - つぶやき見ました。私も同感です!まだこれからも楽しみです! (4月14日 22時) (レス) @page33 id: d9f5409103 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - Shiroさん» わあ!コメントありがとうございます。うちの宿儺様を気に入っていただけて嬉しい限りです!これからも少しずつ書いていきますね! (4月11日 0時) (レス) id: 33b4a3c3dc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - いつも楽しく拝読しております、Pistachioさんの書く宿儺が大好きです!これからも応援し続けます! (4月10日 22時) (レス) id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - みずきさん» コメントありがとうございます!何時もお読みいただいて嬉しいです!2人の幸せを願って楽しみにお待ちいただける嬉しいです! (1月23日 0時) (レス) id: 7b91fca8d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pistachio | 作成日時:2022年9月26日 21時