タイムリー ページ32
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勝己、どこに行ってるんだろう
理由は何も聞いていないからなんか変な気持ちだ
スーパーによって夕飯の買い物をしてから帰るつもりだったが途中の公園でブランコに乗ったまま私は考え事をしていた
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氷叢家は昔の名家だ
今となっては衰退してしまっているが、インゲニウムの飯田家のようにヒーロー一家であった
衰退する家を防ぐため、祖父は2人の子をコマのように使った
兄の方は次の当主として厳しく育て
妹の方は名家である轟家に【個性婚】として嫁がせた
こうして私の父は当主となったが、跡取りとなる息子が生まれず、私は一人っ子だったため高校に上がると同時に家を追い出された
父はとっても優しい人なので、私が次のコマになるより家を出た方が幸せだと考えたのだろう
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「……A？」
後ろから誰かに名前を呼ばれたため振り返る
勝己の声ではない
私は、一瞬その人を思い出せなかった
でも、すぐに分かる
半分赤く、半分白い髪
片方だけ緑色の目
印象的な火傷の跡
『……しょう…と？』
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父の妹は名家である轟家に嫁ぎ、エンデヴァーとの間に子供を授かった
私のいとこ達はいつも優しくて、幼い頃は沢山遊びに行って交流も深かった
ある日を境にそれは途絶えてしまったのだが、大人になった今でも仲良くしたのを覚えている
優しくて、一人っ子だった私にとってホントのお兄ちゃんみたいだった燈矢兄
かっこよくていたずらっ子で、いつも遊びに誘ってくれた夏兄
ずっと隣にいてくれた大好きな冬美ちゃん
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ほとんど遊べなかったが1番歳が近くて弟のようだった焦凍
焦凍とは同じ高校にも関わらず接点がなかったため、お互いが噂や周りの情報から相手の活躍を知る程度の関係であった
、
轟家に行ったら兄姉3人と私の4人で遊ぶか
焦凍と私の2人か
5人で遊ぶという選択肢はいつもなく、ずっと疑問に思っていたがそれは3年前のエンデヴァーの自白によって明らかになった
やっぱり、複雑な理由があったのだ
何より、燈矢兄の件について何も知らなかった私はしばらく立ち直ることが出来なかった
そして、今その焦凍が後ろで私の名前を呼んでいる
んな、タイムリーなっ！！！！
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cherry*(プロフ) - やなさん» ありがとうこざいます😭かっちゃんほんと罪🤦♀️🤦♀️ (2021年10月22日 7時) (
レス) id: 1c3e9b003e (このIDを非表示/違反報告)
やな - 続きが気になる♡いつもと違う一面のかっちゃん好きです！！ (2021年10月14日 8時) (レス) id: 6c1718e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年9月13日 22時
