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途切れることな無いパスコードの羅列

人の気配のない早朝の公園に方カタカタと鳴るタイピング音




耳に入れたイヤモニに着信が入る





「《倉庫に到着、プランAに合流します》」

『了解、頼んだ』








5分前には同じくプランBのビルからも到着報告がきた

付近の監視カメラの映像が途切れないところからも見て、やはり電波が届かなくなっているのは建物内部のみと考えていいだろう







…でも一体どうやって、、





目まぐるしく変わる画面に再び目を戻した

手馴れた操作

普段なら5分とかからずハッキング出来ていたはずだ







それがなんなんだ

書き換えても書き換えてもどんどんコードが新しくなる

かれこれ30分は画面に向かっている








『…なんでっ』








ダメだ

これ以上やっても埒が明かない





かと言ってここで留まってる訳にもいかない

そんなのは時間の無駄だ






『………向かおう』






こんな所で迷っていちゃいけない

万が一にも手遅れな事態になってしまったら…そう考えるだけで怖くて怖くて仕方がない




これ以上は無理だ

プランB、降谷さんが先導しているはずの制圧任務に合流しよう






私は手をとめずに睨んでいたパソコンを閉じ、下ろしていた髪をひとつにくくると目的のビルを目指して小走りで進み始めた






















移動中もずっとスマホを耳に構える

イヤモニがダメでも通信機器ならいけるかもしれない

それに今は場所を移動している




ABの2地点ではなく私のいた公園自体が電波を受信できていなかった場合、もしかしたら電波が通じるかもしれないからだ



確率は薄いけどやってみる価値はある








風見さん、零さん、ヒロ先輩、部下


グルグルグルグル何度も連絡を入れてみたけど一向に繋がらない






ありとあらゆる手を割り出して、今できる最前を常に思考する

それを秒単位も遅れないように実行するが、片っ端から玉砕していく





…クッソ




焦りだけが込み上げる

嫌だ…お願いだから無事でいてくれ…










スマホの画面右上に表示された電波の表示が圏外に変わる

プランBのビルが目前に…















『………!?』










ビル、倉庫、公園の距離関係をちょっと離しました、
修正すみません💦

ビルにて→←.



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作者名:cherry* | 作成日時:2022年7月12日 21時

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