帳 ページ6
でも、いちご飴の屋台にたどり着くより早く悟は足を止めた
人混みの真ん中で急に止まるものだから、私はそのまま彼にぶつかる
『...悟？』
「なんか気配...しない？」
『気配...？』
「だめだ、この目でもわかんない。相当上手い使い手...もしくは六眼の対策をしてやがる｣
そのままサングラスを外して辺りを見回す悟に、付近の一般市民達がなんだなんだと数名気になる様子を見せる
六眼でも分からないなんて、相当な規格外だ
その時、私の感覚にもピリッとした嫌な予感が走る
その時、私たちのいる通りの前と後ろで、小さく呪力が揺らめくのが見えた
帳が降り始めている
『...っ悟！』
それに気づくや否や悟を前の方へ押す
『前後に帳、悟は前を。私は後ろへ向かう。』
「いや、違う。」
悟は上を指さす
私たちの真上、そこにはもう1つゆっくりと降りる帳が見えた
『帳...』
大きな帳が通りを包み、その中で小さな帳が前後に1つずつ展開されている
合計3つの帳
それはきっと何かしら呪詛師が絡んでいることを示している
「後ろを頼む。終わり次第向かう」
『了解、気をつけて』
短く言葉を交わし、やるべき事は分かってると言うように2人は背を向け歩き始める
まだ何が起こっているか視認できない一般市民を巻き込めない
私は電話を取り伊地知に電話をかけた
幸い、大きな帳の中は電波が通じた
『相馬です。夏祭り会場にて3つの帳を確認』
《「こちらもたった今、窓の方が報告してくれました。ただ、外から派遣した呪術師は中に入れない模様でして...」》
『術師の侵入制限...。私と悟が中にいる。状況が変わり次第連絡を』
《「了解致しました。ご武運を」》
、
、
後ろに展開された帳にたどり着く
通りの端っこ、屋台が少なく人通りも比較的少ない
そこに展開される小規模な帳に恐る恐る手を伸ばすと、その手は難なく中に入れた
『なるほど、出れないタイプね』
私は片手で手印を結ぶと、その帳の外側に帳を重ねて降ろす
これは【術師以外入れない】タイプの帳だ
帳が降りると同時に私は躊躇なく帳に身を投じた
一層暗い世界が私を迎え入れる
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cherry*(プロフ) - ナミさん» わーー！頑張ります🥺 (2023年3月25日 14時) (
レス) id: 24f8088d81 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 番外編�‘匹泙擦督困�ました！面白いです！続きが気になります〜！書いて頂き本当にありがとうございますm(_ _)m 更新楽しみにしています！ (2023年3月22日 18時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - ナミさん» ご期待に沿えるか分かりませんがやってみようと思います❤️🔥ありがとうございますー！ (2023年3月21日 21時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 番外編を考えてくださるだけで嬉しいです😭シチュエーションみたいなのは夢主ちゃんとの日常的なのをもう少し見てみたいです！夏祭りを任務無く,普通に楽しんだり…ハロウィンで仮装したり…？無理いってすみません💦 (2023年3月21日 13時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - ナミさん» 読んで下さりありがとうございます😭そう言って頂き本当に嬉しいです❤️🔥今のところ番外編は考えてなかったのですが、ご希望のシチュエーション（？）とかがございましたら是非書かせてください（できるかは分かりませんが、😌) (2023年3月18日 6時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2022年1月14日 4時
