推理 ページ8
普通の”高校生と大人”として接するなら、私の身分がバレようと何の問題もない。
ただ＿＿＿私は今、ホストクラブの仮オーナーという立場だから、
誰かに私の正体が知られてもいいのかというのは分からない。何か問題が起きる可能性は全然ある。
特に口止めはされなかったけど、女子高生とホストが一緒にいるって変だもんな……。
背筋に冷や汗が流れているのを感じながら沈黙を貫いていると、
「この世の終わりみたいな顔しないでくださいよ」と笑われた。
いや、私からすれば笑い事じゃないんですって。
ないこ「別に誰かに言いふらしたりしませんよ。やっても何の得にもならないし」
『ホ、ホントですか……?』
ないこ「疑いぶかいですねぇ。俺がそんなことで脅すとでも思ってるんですか?」
正直ちょっとそう考えてたから否定は出来ない。
返事が出来ずにいると、「嘘とか付けないタイプなんですね」と笑顔で言われた。
ー−−何か、この人がこういう表情してるとかなり怖いな。
静かに恐怖を感じていると、「まぁ、気持ちは分かりますけど」とフォローしてくれた。
ないこ「俺も君の立場だったら同じこと考えてるでしょうし」
『キラキラしながらそれを言うのやめてもらえませんか。めちゃくちゃ怖いです』
ないこ「あはは、すみません。柚木さんを怖がらせるつもりはなかったんですよ」
『絶対嘘……え』
あまりに嘘っぽく言うもんなだから言及しようと思った瞬間、私は違和感に気付いた。
私、ないこさんに自分の名前言ったことあったっけ?
昨夜のことを振り返っても、名乗った記憶は出て来なかった。何で、私の名前を知ってるの……?
さっきとは違う”怖さ”を抱きながら一歩後退ると、「名前、合ってました?」と尋ねられた。
『どうして、私の名前を知ってるんですか?』
ないこ「つい先日、STPRのオーナー・柚木宗助さんの葬儀をしたことを小耳に挟みまして。
そこで少し情報収集したところ、一人高校生のお孫さんがいることが分かったので、
状況的に推測してあなたが彼のお孫さんなのかなぁと」
そう言った後、彼は「雰囲気からして姫にも見えなかったですしね」と付け足した。
情報収集力と考察力が半端ないな。もはやホストとかそういう域を越してる気がする。
”探偵とかの方が向いてるのでは……”と思いながら、
私は「ちなみに、ないこさんは何をなさっていたんですか?」と尋ねた。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
