偶然 ページ7
本当は学校なんて行きたくなかったけど、
昨日のさとみさんとななもりさんの言葉を思い出したら頑張れるような気がしてきた。
”一人じゃないこと”＿＿＿。これは、自分が考えてる以上に凄いことなのかもしれない。
そんなことを考えながら扉に手を掛けると、「桜子ちゃん」と名前を呼ばれた。
反射的に後ろを振り返ると、さっき一緒にご飯を食べていたメンツが立っていた。
るぅと「いってらっしゃい!」
ころん「学校で嫌なことされたらすぐに僕らに言うんだよ?
そしたらるぅとくんが釘バット持って学校に行ってそいつをボコボコにするから」
るぅと「そんなことしません！大体、釘バット持って学校なんて行ったら警察に捕まります!」
ジェル「るぅちゃんならやりそうやん。”悪い子はいねぇか”って」
るぅとさんの声真似をしながら、ころんさんの言葉に賛同するジェルさん。
というか、今の台詞なまはげのやつなのでは……?
私と同じ疑念を抱いたころんさんがツッコミを入れてくれて、空気が和やかになった。
クスクスと笑っていると、「冗談はさておき」と言うジェルさんの声が耳に入った。
ジェル「一人で抱え込んでもいいことはないので、ホンマに辛くなったら相談しに来てください。
誰でもいいから自分の気持ちを吐き出せる人がいた方が気持ちが楽やと思いますよ」
私は「そうですね」と相づちを打ってから彼にお礼を述べた。
そのまま”いってらっしゃい”と送り出された私は、
いつもより真っ直ぐ前を見ながら歩き出すことが出来た。
ー−−”いってらっしゃい”、か。この言葉を言われたのは一体何年ぶりなんだろう。
おじぃは私が出掛けるときは「おー」って適当に返事をするか、
寝てて返事が出来ないかのどっちかだったから、きちんと言われることは少なかった。
誰かに見送ってもらえるってこんなに嬉しいことなんだな。
喜び半分気恥ずかしさ半分の気持ちを抱えながら道を歩いていると、
曲がり角を曲がったタイミングで「あれ?」という声が聞こえた。
反射的に後ろお振り返ると、そこにはスーツ姿のないこさんが立っていた。
何でこんなところにこの人が……!?
ないこ「若いそうだなぁとは思ってましたけど、まさか女子高生だとは……」
『え?＿＿＿あっ!』
朝のこの時間帯にガッツリ制服を着ちゃってる今、
もう女子高生じゃないなんてごまかしは効かない。こ、これってヤバいやつかな?
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
