変人 ページ41
『さっきの説明によると、あなたは私のことを思ってくれてたんでしょ?
自分を大事にしてくれる人ってなかなか見つからないから、是非友達になりたいな』
「……あんた、今まで私がやってきたこと忘れたの?
赤髪の人の言う通り、私があなたにしてきたことは命をも簡単に奪える行為よ。
そんな私と友達になりたいだなんて、馬鹿すぎるにも程がある」
”冗談はその強すぎる気力だけにして”と若干失礼なことを言われた私。
私は頬を膨らませながら「馬鹿で悪かったね」と言い返した。
あなたに何と言われようと、諦めるつもりないから。
『私馬鹿だから、諦めが悪いんだよね。
だから、内田さんが友達になってくれるまでずっと言い続けるから。
＿＿＿内田天使のパンツは苺柄って』
「待ってあんた、そんなデマを流すつもりだったの!?」
”よりによって何でそんな嘘を流そうと思ったわけ!?”と、内田さんは全力で抗議してきた。
おや。お気に召さなかったみたいだ。
私はクスッと笑って「この噂を流されたくなかったら」と言葉を続けた。
『私と、友達になってくれる?』
「……どんな脅し文句よ、それ」
『内田さんも似たようなことしてたでしょ』
「言ってる内容が違いすぎるわよ!!」
”能天気にもほどがある”と呆れ顔を浮かべる内田さん。これ、手応えありなんじゃない?
私は彼女の顔を覗き込み、「それで、どうなの?」と答えを促した。
内田さんはしばらくの間迷った後、小さくため息をついた。
「ー−−あんたが、いいなら。友達に、なる」
急に日本語が不自由になりながらも、内田さんは一生懸命伝えてくれた。
……一件落着、かな。思ったよりいい方向に進めて良かった。
ホッ息をついた後、私は「これからよろしくね」と挨拶をした。
彼女は耳まで真っ赤に染めながら「よろしく」と返してくれた。
『これは……所謂ツンデレってやつ!?』
「声に出てるわよ、馬鹿!あと、そういうのじゃないから!!」
しまった。口に出すつもりはなかったのに、気付かぬうちに声に出していた。
いや、だってまさかあの内田さんがこんなに可愛いとは思わなかったんだもん。
悪女という言葉が似合う彼女がここまで照れてると、何か変な感じがする。
ふふっと笑いながら内田さんを見つめていると、彼女も私に視線を流した。
「あんたって、変な奴だよね」
『それよく言われるんだけど、私ってそんなに変わってるの!?』
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
