制服 ページ35
「4時になったら校舎裏に来てくれない?」
呼び出し系かぁと憂鬱な気分になりかけたけど、私はある違和感を覚えた。
何で”4時”なんだろう。いつもは今すぐ来い形式なのに。
疑問に思って聞き出そうとした瞬間、彼女は「じゃあね」と言って立ち去ってしまった。
まだ指定された時刻まで15分ある。時間を開けてるってことは何か意味があるのかな。
変なことされないといいけどなと願っていると、スマホのバイブレーション機能が作動された。
放課後に電話が掛かってくるなんて珍しいな。誰からだろう。
相手の名前を確認すると、そこには”ななもり”と表示されていた。
まさかの人物に驚きながら急いで「はい」と電話に出ると、「もしもし」と低い声が返ってきた。
ななもり”桜子ちゃん、今学校?”
『はい、学校にいます』
ななもり”良かった。今すぐ学校の裏門に行くことって出来る?”
『えーっと、たぶんイケると思います』
教室の掛け時計を見ながら答えると、「悪いけど、今から裏門に来てほしい」とお願いされた。
私は「分かりました」と返答して、体を目的地の方に向けた。
小走りして昇降口に行き靴を履き替えた後、裏口まで足を進めると数名の人影が見えた。
『ちぐさくんに莉犬さん!?どうしてお二人がここに……?というか、その恰好どうしたんですか?』
ななもりさんの他に、うちの制服を纏っている莉犬さんとちぐさくんが待機しているのが見えた。
予想外の出来事に上手く状況が掴めず困惑していると、
「あの作戦、この二人にしてもらうことになったんだ」と説明をされた。
ななもり「外見年齢と演技力を加味した結果、適任だったのが莉犬くんとちぐさくんだった」
その言葉でやっと彼らの行動の意味を理解出来た。
昨日ななもりさんが言ってた作戦を実行するために制服姿だったのか!
そういうことだったのかと納得がいき、私は軽く息を吐いた。
莉犬「ちぐちゃんはともかく、俺も制服着るとは思わなかった」
ななもり「片方だけ制服じゃ不自然でしょ」
莉犬「それもそうなんだけど、高校生に見えるくらい自分の外見が若いと思わなくて……」
ななもり「STPRは外見年齢・大学生が多いからね。一番高校生に近いのが莉犬くんだったんだよ」
＿＿＿なるほど。確かに言われてみれば、小柄なこともあってこの二人が一番しっくりくるかも。
私は彼らの台詞に納得し、首を縦に振った。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
