予感 ページ34
せっかくやっと眠くなってきたところだったのに。
これじゃあ、涙と熱で目が冴えちゃって寝れる気がしない。
そんな風に考えていたけど、案外あっさり暗闇に意識を落とすことが出来た。
「……ですよ、＿＿＿さん、ー−−起きてください!」
体を揺さぶられる感覚と耳元で地味に大きな声を出されることにビックリした私は、
思わずパッと目を覚ました。
声がした方に視線を向けると、黄色と茶色のチェック柄の服を着たるぅとさんが立っていた。
るぅと「おはようございます、桜子さん。朝御飯が出来ましたので起こしに来ました」
『わ、わざわざありがとうございます』
確か初対面のときもこんな感じのやり取りをしたなと思いつつ、
私は起こしに来てくださったことにお礼を言った。
ここに来てから気付いたけど、私寝てる間は周りの音に一切気付かない鈍感タイプみたい。
心なしか、STPRに引っ越してからは睡眠が深くなったような気がする。
いい影響だよなぁと我ながらのん気な思考を抱きながら朝食を食べ、制服に着替えた。
……”人材を集め次第、作戦を行動に移す”って言ってたけど、いつ決行するつもりなんだろう。
条件に見合った人を集めるのは簡単じゃないだろうから、やっぱり時間掛かるのかな。
どうなんだろうと予想しながら、私は学校に間に合うように苺荘を出た。
昨日みたいにないこさんに遭遇するというハプニングが起きないか警戒しつつ学校に向かったら、
無事に到着することが出来た。流石に二日連続で会うことはないだろうけど、一応ね。
いつも通り上履きに履き替えて教室に向かうと、前から内田さんが歩いてくるのが見えた。
”げっ”と口に出しそうになるのを堪えながら、私は教室に入った。
絶対に絡まれる……と思っていたけど、意外にも彼女は私を一睨みするだけだった。
さとみさんの牽制が結構効いたのかな。このまま私への興味が薄れてくれればいいんだけど。
「ない」に等しいであろう未来を願いながら、私は荷物を下ろして自分の席に座った。
ー−−時は過ぎて放課後。
本当に驚くぐらい、今日は何もされなかった。
別に意地悪されたいとかそういう特殊な欲求はないけど、凄く不思議な感覚になっている。
でも、まぁ、平和に生きていけるなら何よりだ。
「柚木さん」
＿＿＿人は油断してる時が一番危ないという言葉は、どうやら合っていたらしい。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
