大会 ページ33
『寝落ちさせよう大会……って何ですか?』
あっきぃ「めちゃくちゃその名の通りの大会だよ。
今から俺たちが全力で寝かしつけるから、桜子ちゃんは眠たいなと思ったときに寝て」
説明されてもよく分からなかった。
大会の趣旨が読めないし、大体何故そんなことになったのか全然予測がつかない。
”はぁ”と適当な返事をすると、あっとさんが「実は」と口を開いた。
あっと「桜子ちゃんの部屋でやった方がいいんじゃないかって案も出たんだけど、
女子高生の部屋に20代の男が入るのはマズイって話になってこの部屋になったんだ」
『そ、そうなんですね……』
けちゃ「ー−−じゃあ、早速始めちゃいますか?」
止める暇もなく、私はベットに横にさせられた。
気になることがいっぱいあるのに、勢いが凄すぎてツッコめない!
仕方ない。とりあえず、一旦流されてみるか。
寝かしつけ方にも性格が出ていて、人によって様々だった。
けちゃさんは渾身の一発ギャグ、まぜ太さんとぷりっつさんはSTPRの面白い話、
あっきぃさんは親戚のほっこりする話、
ちぐさくんとあっとさんはスマホで検索した絵本の読み聞かせをしてくれた。
最初は結構笑わせにきてたから寝れるかなって思ったけど、案外途中から眠気がやって来た。
睡魔が襲ってきたので目を閉じていると、「……寝た、かな」と呟く声が聞こえた。
寝てはいなかったんだけど、何となく起きているとは言えなくて私は黙っていた。
ちぐさ「だいぶ強引だったけど、寝てくれて良かったね」
ぷりっつ「絶対目的気付かれるって思ってたけど、案外バレなかったことにビックリしたわ」
まぜ太「それな?こんなにあっさり寝れるんだったら、俺たちがいなくても良かったんじゃない?」
あっと「まぁまぁ。一人でいるのと誰かが近くにいるのは心持ちが違うでしょ」
あっきぃ「確かに。……あとは変な夢とか見ないのを祈るしかないね」
けちゃ「その時はあっきぃが何とかしてくれるから大丈夫だよ」
”えぇ!?”と驚くあっきぃさんの声を筆頭に、クスクス笑う声が耳に入った。
この会話を聞いて、やっと彼らの意図が分かった。
手の怪我を含め、私の精神面を案じてくれていたのだ。
一発では絶対分からないであろうその思いやりに、私の目頭は熱を帯びてしまった。
ちぐさ「＿＿＿おやすみ、さくちゃん」
私が起きているのを知ってか知らずか、挨拶を零して立ち去って行った。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
