関係 ページ31
『私、そんなに分かりやすく元気なかったですか?』
ころん「感覚だけどね。さっき喋ったときに何となくそう思っただけだよ」
私の手にチラッと視線を流してから、スプーンでライスを
”怪我してるのが心配だったっていうにもあるけどね”
カレーを口に入れながら、彼はそう言葉を続けた。
ころん「……あー、でも”元気なかった”ってよりは”疲れてた”って方が近いかも」
その言葉を聞いて私はすぐにばぁうさんの顔を思い浮かべた。
内田さんからされたことに傷ついてるはずなのに、
ばぁうさんのインパクトが強すぎて彼の顔が脳裏に浮かんでしまった。
『ー−−実は私、寝る前に癖が強い方とお会いしたんです』
けちゃ「え、誰と会ったの?」
私がばぁうさんの名前を出すと、しゆんさんが「あいつか」と呆れ気味に呟いた。
”あいつは特殊な分野の奴だと思ってください”と私を諭すように言うしゆんさん。
確かにあの人はだいぶ変わってる人だと思う。私は彼の言葉に納得して頷いた。
しゆん「根はいい奴ですし色んな才能はあるんですけど、ナルシストという持病を抱えていまして」
『あぁ……。何となくそんな気はしていました』
しゆん「だから、ばぁうのことはちょっと変ないい奴と思ってくださるとありがたいです」
地味にパワーワードだなぁと思いつつ、私は口角を上げながら「はい」と返答した。
マイペースな人ではあったけど、本当に悪い人ではなさそうだったからな。
あんまり好印象ではなかったけど、案外仲良く出来るかもしれない。
そんなことを考えていると、けちゃさんが”ぶはっ”と笑い出した。
けちゃ「ばぁうちって独特な雰囲気あるけどめっちゃ面白いよね」
しゆん「基本的にノリいいからね」
ころん「それに自らボケていく方向に進んでいくよね、彼は」
楽しそうにお話をする三人を見て、ばぁうさんって好かれてるんだなぁと実感した。
ただ自由人ってだけじゃ、褒めてもらえるケースは少ない。……皆さんホントにいい関係だよなぁ。
クスッと笑って最後の一口を口内に放り込み、私は手を合わせて「ご馳走でした」と言った。
軽く雑談した後に私は部屋に戻り、自由時間が出来たので経営について調べた。
経営学というもを学んでいく中で、難しさと同時に面白さを感じた。
……オーナーという形じゃなくても、皆さんを支えられるようになったらいいな。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
