衝撃 ページ28
ばぁう「俺ってめちゃくちゃイケボでしょ?
しかも演技も出来ちゃうから、これは声優になるしかないなって思ったんだよね」
『は、はぁ』
突然始まった身の上話に私は動揺を隠せなかった。何というか、初めて接するジャンルの人だな。
ナルシズムが激しいというか、人の話を聞かないというか……。
なかなか癖が強い人だなぁと思っていると、
「ま、こういうタイプって沢山いるんだけどね」と呟く声が聞こえた。
『え?』
ばぁう「ー−−自分の声に自信を持てて、ある程度演技が出来る奴。
だから、俺みたいなのはどんどん埋もれていっちまう」
寂しそうに吐露するばぁうさん。まさか、この辛そうな表情も演技?
さっきの出来事を若干引きずっている私は警戒心を高めていた。
すぐに”冗談だよ”と言われると思っていたのに、ばぁうさんはそれ以上何も言葉を紡がなかった。
しばらくの沈黙の後、彼は「変に絡んでごめんね」と床についていた膝を立て直した。
ばぁう「それと、階段には気を付けて。次にぶつかる時は俺と恋に落ちるかもよ?」
『それはないですね』
ばぁう「はっはっはっ、言うね〜!でも、ホストには恋しない方がいいよ?」
『だから、あなたに恋をすることはないですって』
私、ばぁうさんみたいな人あんまり得意じゃないし。
そんなことを考えていると、彼は”俺だけじゃなくてSTPR全員ね”と口角を上げた。
ん?これ、私がSTPRの皆さんを好きになるって疑われてる……?
『ご心配してくださらなくても、恋愛的な意味で好きになったりしませんよ』
ばぁう「分かんないよ?君は思春期の女子高校生だし、俺らホストは女の子の扱いに慣れてるから」
ここまで言われると、逆に好きになって欲しいのかと思ってしまう。
面倒くさくなって”気を付けます”と返事をすると、「まぁ、頑張れ」と笑われた。
ホント、この人は何がしたいんだろう。
呆れながら視線を送っていると、彼は「じゃあ、俺はこれから出かけるから」と手を振った。
ばぁう「またね、桜子ちゃん」
『さようなら』
ばぁう「言い方に温かみを感じないんだけど!?」
”酷い!”と嘆きながらも、ばぁうさんは楽しそうに手を振って階段を下りて行った。
＿＿＿読めない人だったな。どこまでが本当でどこからが演技なのか分かんない。
今まで接してきた方々が割と真面目だった分、私はばぁうさんのノリの軽さに衝撃を受けていた。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
