女声 ページ23
言われてみれば、ジェルさんと一対一でお話したのは今回が初めてだ。
まぁ、会話したって言っても世間話ぐらいしかしてないけど。
そんなことを考えながら「おかえりなさい」と言うと、
隣から「お風呂にする?ご飯にする?それとも、わ・た・し?」とふざける女性の声が聞こえた。
誰!?というか、苺荘に女性がいるとか初耳なんだけど……!?
驚きながら反射的に辺りを見回すと、
何回見ても私とジェルさん、それからまぜ太さんの三人しかいなかった。
一瞬で消えた?いや、でも忍者じゃあるまいにそんなこと出来るわけがない。
どういうこと!?今の声は一体何だったの!?
突然現れて消え去った声に恐怖を抱いていると、「ぶはっ!」と吹き出す音が耳に入った。
声がした方に視線を流すと、目に涙を浮かべたまぜ太さんが腹を抱えて笑っていた。
ジェルさんも肩を震わせていて、まさに爆笑する一歩手前という感じだった。
まぜ太「やっぱり最初は誰でもこうなるよね!?俺も初めて聞いたときビックリしたもん」
ジェル「ここまでいいリアクションされると気持ちええなぁ」
笑われてる意味が分からず困惑していると、私の中に一つの予想が浮かび上がった。
……一つ予想は出てきたけど、正直これが合ってるとは思えない。
でも、これ以外説明がつかないんだよなぁ。
私は内心ため息をつきながら「もしかして」と口を開いた。
『＿＿＿今の声、ジェルさんがやったんですか?』
ジェル「正解です!」
女声で回答してくださったけど、私は未だに信じられなかった。
だって、色男感が強いこんなに優しそうな方が女声が出せるなんて思わないじゃん!
衝撃の事実に目を白黒させていると、
まぜ太さんが「聞くタイミング絶対今じゃないとは思うだけど」と私に視線を流した。
まぜ太「その手どうしたの?」
『え?あぁ、下校中に道端で転んでしまいまして。
包帯は巻いていますが、大事を取っているだけなので見た目ほど怪我は酷くないですよ』
まぜ太「へぇ〜。歩いてる途中で後ろから転ぶとか珍しいタイプだね」
……あれ?私、
似たような感覚を朝も味わった気がする。
背中に冷たい汗が流れているのを感じながら、私は「どういう意味ですか?」と尋ねた。
まぜ太「正面から転んだなら、膝とかも怪我してるはずでしょ?だけど膝には傷の痕が見えない。
となると、後ろから転んだのかなと」
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
