作戦 ページ21
莉犬「ちなみになーくんは何か策とかあるの?」
ななもり「話を聞く限り、教師陣は内田さんの味方だろうから恐らく話しても意味がない」
るぅと「なるほど……」
ななもり「だから、
トップ?校長先生とか?いや、でも、校長先生も教師だよね。
誰のことを指してるんだろうと首を傾げていると、ななもりさんが不敵な笑みを浮かべた。
今までも似たような表情を見たことがあるけど、この顔が一番怖い気がする。
思わず背筋を凍らせていると、そうまさんが「トップって?」と問いかけた。
ななもり「ー−−教育委員会、だよ」
”教育委員会!?”と私たちの声が綺麗に揃った。
予想の斜め上すぎる回答に私は開いた口が塞がらなかった。
「そこまでしなくても……」とやんわり断ると、「そう言うと思った」と返された。
ななもり「こういうとき、大体の子は大事にするのを嫌がるからね。
俺も学生だったら同じこと考えてるだろうし。でも、大人になった今なら分かる。
自分がこれまで受けた行為は、”大事”にしないといけないものなんだって」
『…………』
ななもり「＿＿＿まぁ、急にそんなこと言われてもって感じだよね。
だから、最初から教育委員会に連絡するなんてことはしないよ」
その言葉に私はホッと胸を撫で下ろした。
すると、「”最初からはしない”ってことは、後から連絡するってことですか?」と、
私の疑問を疑問を代弁するようにちぐさくんが質問してくれた。
ななもり「その辺は内田さんの行動次第で連絡するかしないか決まるかな」
さとみ「何か含みのある言い方だな……」
ななもり「ちょっと考えてる作戦があってね」
そう言って、ななもりさんは作戦内容を話してくれた。
話し終えた彼は、「絶対に上手くいくって保証はないけど」と前置きして私に視線を送った。
”一か八か、俺に賭けてみない?”
この台詞は、彼なりの”自分を信頼してほしい”というメッセージだと思った。
ななもりさんが提案してくれた作戦は、失敗してしまう可能性も十分にある。
”失敗する可能性がある”どころか、成功する確率の方が低いけど＿＿＿。
『賭けたい、です』
ななもりさん、いや、お兄さんが私のために考えてくれたことなら。
信じてみたいと思った。ううん、信じよう。お兄さんのことなら、きっと信じられる。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
