協力 ページ20
ななもり「ー−−昔救ってもらった分、今度は俺が救うよ」
その言葉を聞き終わってから私は彼に手を伸ばした……けど。
握る直前で私の手が止まってしまった。どうしよう。信じたいのにこれ以上手が動かない。
体を震わせながら固まっていると、ななもりさんが私の手を掴んだ。
驚いて視線を向けると、彼は優しい笑みを浮かべながら私を見つめていた。
そして私の手を強く握り締めながら、「手を伸ばしてくれてありがとう」とお礼を言った。
手が止まったってことは、信じ切れてないってことなのに。
何で、そんなに温かいことを言ってくれるの……?
すると、掴まれていた手が引っ張り上げられた。
引っ張られた反動でそのまま立ち上がると、私はななもりさんに抱き締められた。
ななもり「大丈夫。桜子ちゃんのことは俺が必ず助けるよ」
今まで、”大丈夫”という言葉はあんまり好きじゃなかった。
気休めとしか思えないというか、無責任な言葉だなって思ってたから。
でも＿＿＿この人の”大丈夫”はこれまで言われてきたものと違った気がした。
何が違うのか説明しろって言われたら難しいけど……。
私の勘が、この人なら本当に助けてくれるかもしれないと感じていた。
さとみ「”俺が”じゃなくて”俺たちが”でしょ、なーくん」
ななもり「さとちゃん……」
さとみ「オーナーの件は承諾するつもりないけどね。
それでも、こいつが一人の人間として魅力的なのは伝わったから。
俺らもJKを助けるの協力するよ。ー−−だろ、みんな!」
突然の問いかけに私は大きく目を見開いた。
”まさか”と思って辺りを見回すと、廊下、正確にはリビングのドア付近に立っている人が見えた。
莉犬さん、るぅとさん、ちぐさくん、そうまさん。
るぅと「盗み聞きをするつもりはなかったんですが……その、声が聞こえてしまって」
そうま「柚木さんには借りがありますから。俺の出せる限りの力を使って協力させて頂きます」
ちぐさ「友達を傷つけるなんて絶対に許せない!俺も、協力します!!」
莉犬「俺たちに出来ることなんて些細なことだろうけど……それで救われるなら喜んで力を貸すよ」
”もちろん僕も協力します!”というるぅとさんの声を聞いたと同時に、
私の中に秘めていた感情がぶわっと込み上げてきた。
涙が溢れ出るのを手で抑えながら、私は「ありがとうございます」とお礼を言った。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
