溺愛 ページ19
『おじぃってそんなに親バカだったんですね……。全然知りませんでした』
さとみ「え、アレを孫のお前が知らないとかあんの?じいさんの溺愛っぷり、結構ヤバかったぞ?」
ななもり「口を開けば”俺の孫はな”って始まって、そのまま15分ぐらい語るもんね」
凄く甘やかしてはくれるなぁとは思ってたけど、正直そこまでだとは予想してなかった。
私の前ではそんなにデレデレしてなかったのに……意外だな。
知らなかった一面が見えて驚いていると、「あのじいさんさ」と呆れ気味に呟く声が聞こえた。
さとみ「孫が最高だって言う割に、俺らには名前も顔も教えてくれなかったんだよな」
ななもり「知り合いだって主張した俺でさえ、詳しく聞き出すのに時間掛かったからね」
さとみ「ずっと、いくら何でも過保護すぎだろクソじじぃって思ってた」
あまりに直球すぎる感想にクスクス笑いながら、私は”そうだったんですね”と返事をした。
やっぱりSTPRって仲いいんだなぁ。エピソードが凄く微笑ましい。
温かい気持ちになりながら彼らに視線を送っていると、ななもりさんと目が合った。
しばらくの間沈黙が流れた後、彼は「俺はね」と切り出した。
ななもり「……昔から桜子ちゃんの性格を知ってるからさっきの発言に驚いたんだ。
君が言わなさそうな言葉、いや、俺が君に言って欲しくなかった言葉を言われてさ。
我儘だってことも、俺のエゴだってことも分かってる。
だけど、桜子ちゃんには”諦める”なんてことはしてほしくないんだ」
”桜子ちゃんは最後まで貫き通すことを教えてくれた大切な人であり、俺の憧れだから。
ー−−それに、苦しいのを我慢することを俺は美徳だとは思わない”
私の目を見ながら、ななもりさんはそう真っ直ぐに伝えてくれた。
ななもり「一人だと何も策が思い付かないのなら、俺たちが一緒に考える。
気持ちが折れていて前を向けないのなら、何度だって俺たちがパワーを送って立ち直す。
＿＿＿だから諦めないで一緒に戦おう、桜子ちゃん」
私の方に手を差し伸べながらそう言い切ったななもりさん。
……私は、この手を取っていいのかな。
どうにも踏み切れずにいると、さとみさんが私の背中に腕を回し、ポンッと優しく押し出した。
さとみ「ごちゃごちゃ考えず、まずはなーくんを信じればいいんじゃねーの?」
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
