記憶 ページ18
さとみ「感動のシーンの最中に水を差すのもアレなんだけどさ、
俺に今の状況の意味を説明してくれると助かる」
ななもり「あ、ごめん。さとみくんがいるの忘れてた」
さとみさんが「おぉい!!」と声を上げると、私たちの間に笑みが溢れた。
この二人ってホントに仲がいいんだなぁと和んでいると、
ななもりさんが私たちが何でこうなったのかを話してくれた。
その説明を聞いたさとみさんは「へぇ、凄いな」と何とも薄い感想をくれた。
さとみ「なーくんが将棋のプロを目指してたってのにもビックリしたけど、
割とマジでJKと知り合いだったのにも驚いたわ」
ななもり「まさか再会出来るとは思ってなかったけどね」
私もお兄さんの引っ越しの話を聞いた時点で、正直もう二度と会えないと思ってた。
まさかホストになってるとは思わなかったけど、また会えて良かった。
素敵な縁が結ばれてたんだなぁと考えていると、さとみさんが「ん?」と首を傾げた。
さとみ「”やっと思い出してくれた”ってことはなーくんはJKのこと覚えてたんだよね?」
ななもり「うん」
さとみ「いつから気付いてたの?」
今思えば、ななもりさんって意味深な発言が多かった気がする。
……となると、結構早い段階で気付いてたのかな。
そんな予想を立てていると、彼は「あー」と思考してから飛んでいない事実を暴露した。
ななもり「ー−−実は、桜子ちゃんのことは直接会う前から知ってたんだよね」
『え』
ななもり「うちのクラブが開店してすぐぐらいに宗助さんとサシで飲みに行ったんだけど、
その時に”桜子”って名前の孫がいるって教えてもらったんだ」
そこから私の話を色々と聞き出して、小さい頃一緒に遊んでた近所の子だって気付いたらしい。
こういうことって本当にあるんだなと思いながら頷いていると、
「ホントは」とどこか弱々しい声が聞こえた。
ななもり「本当は凄く会いたかったんだけど、宗助さんに止められてて」
『おじぃに、ですか?何でそんなことを……』
ななもり「”お前に桜子はやらん”って言われて会わせてもらえなかった」
その回答に私はガクンと肩を落とした。
純粋に懐かしい人に会いたがってるだけなのに、何で変な方向に誤解するのかなぁ。
私はため息をついてから「うちの祖父がすみません」と謝罪した。
ななもり「宗助さんの桜子ちゃんへの愛は凄かったからね。まぁ、仕方ないよ」
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
