熱 ページ14
ななもり「確かにさとみくんって色白だし肌質もいいよね」
さとみ「それ最近
ななもり「俺と比べたらだいぶ白いでしょ」
お互いの腕を見せ合い、肌の色味を確認しているお二人。
さとみさんの肌が白すぎるのもあって、ななもりさんの肌がこんがり焼けているように見えた。
……けど。今の私はそこじゃなくて別のところが気になっていた。
”一佳さん”
STPRの新規のお客様さんであり、恐らくさとみさんにガチ恋しているであろう女性だ。
彼女はお客様でさとみさんにとって自分を指名してくれる大事な人だから、
名前呼びでもおかしくはない。むしろ、ホストはそれが普通だと思う。
そう分かってるはずなのに、私のモヤモヤはいつまで経っても解けなかった。
何でこんなに呼び方に引っかかってるんだろう、私。
自分の心情が理解出来ず落ち込んでいると、再びさとみさんの手が私に触れた。
さとみ「なーくん、そこにある包帯取ってくれない?」
ななもり「おっけ〜。あ、ハサミも必要?」
さとみ「あー、切るまではなーくんが持ってくれてると助かる」
彼らがそんなやり取りをしている間も、さとみさんに掴まれた私の手は熱を集めていた。
というより、全身が燃え上がりそうなぐらい熱い。
私の考えてることなんて露知らず、さとみさんは素早く、でも優しく手当てをしてくれた。
”ほい、手当て完了”という声が聞こえたと同時に、彼は私から手を離した。
『ありがとうございます』
さとみ「うん。今日は苺荘でゆっくり休んだ方が＿＿＿って、どうした?」
『え?』
さとみ「何か顔赤くない?まさか、この前倒れたときの熱がぶり返したんじゃ……」
心配そうに呟きながら、彼は自分の額と私のおでこをくっ付けた。
突然の行為に頭が追い付かず、反射的にさとみさんを突き飛ばしてしまった。
”いった……!!”という声が耳に入り、私はヤバいことをしたのだと察した。
『ごめんなさい!!お怪我はありませんか!?』
ななもり「さとみくん、大丈夫!?」
さとみ「ー−−頭は打ってないからたぶん大丈夫」
体を起こしながらそう言うさとみさんに、私はもう一度”ごめんなさい”と頭を下げた。
幸いにも、彼は「いや、急に近づいた俺も悪いしいいよ」と許しくてくれた。
その回答に安堵していると、
ななもりさんから「俺はさとみくんを問い詰めたいけどね?」と物騒な言葉が聞こえた。
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るー - あの、非常に言いづらいのですが、VOISINGのSの後ろのIが抜けてます… (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 1ea139476f (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - 内田さんちょっと好感度上がったww ちょっとすきになりました！(笑) (3月17日 22時) (レス) @page38 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 前半がいつもより主人公の気持ちが深く書かれててよかった！なんか…よかった！ (3月11日 15時) (レス) @page32 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» そうなんですか!?ありがとうございます!! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» 返信が遅れてごめんね!いつも褒めてくれてありがとう! (3月3日 22時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年2月9日 7時
