質問 ページ46
桃髪の男性は腕を組みながらそう答えた。
私たちは道でたまたまぶつかっただけだから、それ以上でも以下でもない。この表現が一番適切だ。
さとみさんは”事実か？”とでも確認するように私に視線を送った。
コクンと頷くと、彼は何かを考え込んでるような顔をしながら”ふー”と息を吐いた。
さとみ「ー−−事情は分かりました。
ですが、”偶然道で会っただけのあなた”がどうしてうちの店の前にいるんですか？」
「うち……あぁ、あなたはSTPRのホストさんなんですね」
さとみ「質問に答えてください」
怒りを含んだ声でさとみさんが回答を促すと、
目の前の彼は一瞬沈黙を生んだ後、「仕事帰りがてらこの辺を散歩していただけですよ」と答えた。
私はその言葉に違和感を覚えた。今は既に２４時を過ぎている。
いくら仕事帰りのついでとは言え、
歌舞伎町＿＿＿しかもSTPRの前に立っているのは不自然すぎる。
警戒を高めて桃髪の人を見つめていると、まさかの本人と目が合ってしまった。
ドキッと心臓を高鳴らせていると、さとみさんが「散歩？」と呆れたように聞き返した。
”本当に散歩が目的なんですか？僕にはそれ以外の理由があるように見えますけど”
相手の機嫌を損ねてもおかしくない挑発をするさとみさん。
「”それ以外”、というと？」
さとみ「例えば＿＿＿こいつのストーキングとか」
突然ぶっ込み発言をかますさとみさんに対し、私は大きく目を見開いた。
これじゃあ、まるで彼が私のストーカーだと疑ってるみたいだ。
……でも、状況から考えればありえない選択肢ではない。
背筋に冷や汗が流れ、私は全身が凍った感覚がした。
何と答えるかなと相手の様子を窺っていると、桃髪の人は探るような瞳でさとみさんを見つめた後、
”ふっ”と小さく吹き出した。
何でこんな行動を取ったのか理解出来ず困惑していると、
彼は「怖がらせてすみません。ちょっと気になることがあって嘘を付きました」と説明した。
「僕は彼女のストーカーではありませんよ。会ったのは本当に昨日が初めてです。
でも、あなたのことは知っていましたよ。STPRの絶対的王者の”さとみ”さん？」
名前を教えてないはずなのに、何故か”さとみ”という単語を口にした桃髪の彼。
どういうこと？何であの人は名前を知ってるの？
訳が分からず眉間にしわを寄せていると、
さとみさんが何かを思い出したかのように「あっ」と声を漏らした。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
