見覚え ページ45
もうすぐ今日の営業時間も終わるし、夕方の私の暴言について言及されるのかな。
それとも私の過去について聞かれる？
何を言われずが分からず不安になっていると、私の横目に一つの影がチラついた。
さとみさんが口を開こうとしてたけど私が彼の肩の奥を見ていたことに気付いたのか、
不可解そうに”何してんの？”と聞いた。
『あ、いや……あそこにいる人に見覚えがあって』
そう言って、私は店の近くに立っている桃髪の人を指さした。
この前ぶつかったばかりだし、私に連絡先を渡して「改めてご連絡ください」って言ってたから、
ちょっとインパクトが強くて覚えてる。
まぁ、どことなく雰囲気がホストっぽいというか、顔がカッコよかったってのもあるんだけどね。
というか、あの人はこんな時間にここで何してるんだろう。
すると、隣にいたさとみさんが「俺もあの人見たことある気がする」と呟いた。
一瞬”えっ？”と驚いた後、あっとさんも同じことを言っていたことを思い出した。
さとみさんも知ってるってことは、本当にホストなのかな……。
ここは歌舞伎町だし、STPR以外のホストの人がいても違和感はないけど、
こんな遅くにお店の前にいるのは流石に不自然だ。
不審に思いながら様子を窺っていると、桃髪の人がこちらに気付いてしまった。
そして「あ！」と声を出し、私たちの方向に向かって歩いてくる。
ビックリして思わず一歩後ろに下がると、さとみさんが私を守るように前に立ってくれた。
この光景、何かデジャヴ……。
「先日はすみませんでした」
私たちの目の前に立った桃髪の人は謝罪をしてから頭を下げた。
状況が理解出来ず”へ？”と声を漏らすと、
「お詫びをするどころか間違えて僕の連絡先だけを渡してしまって……」と、
桃髪の彼は申し訳なさそうにしていた。
納得した私は”あぁ、そのことでしたら大丈夫ですよ”と返した。
私の返答にホッとしたのか、彼は”ありがとうございます”と微笑んだ。
すると、斜め前から「お取込み中のところ悪いんですけど」と割って入る声が聞こえた。
”＿＿＿あなたは誰ですか？”
さとみさんは包み隠すことなくストレートに質問をぶつけた。
ー−−あ。そういえばこの人のことはまだ説明してなかったんだった。
「誰……と聞かれますと返答に困りますね。
えーっと、”昨日、そちらの女性と道中でぶつかってしまった者です”って、
表現した方が分かりやすいですかね？」
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
