乾杯 ページ37
バグッた金銭感覚に慄いていると、気が付いたらシャンパンタワーが完成間近になっていた。
後は上からお酒を注ぐだけ。これが一番難しそうだけど、誰がやるんだろう？
やっぱり指名を受けたるぅとさんがやるのかな。
そんな予想を立てていると、ななもりさんがボトルを持ってグラスに入口を傾けた。
ななもり「いよいよ、沙羅姫のためにシャンパンを注ぎます！るぅちゃん、メインコールお願い」
るぅと「＿＿＿もっとちょうだい もっとちょうだい 姫の愛をもっとちょうだい！
ラ・ラ・サイサイサイッ！
なんと 超超 可愛い 素敵な 姫から 愛情 いただきま〜す！」
るぅとさんのコールと共にホストの皆さん全員で合いの手を打った。
掛け声が終わる頃にはシャンパンも下まで注ぎ切っていて、
何とも綺麗なタワーが光り輝いている。
凄いなぁと思いながら見つめていると、それぞれがグラスを手に取り始めた。
これは私も取った方がいいやつ？でも、未成年だからお酒飲めないしなぁ。
どうしようか迷っていると、ななもりさんから一つのグラスを渡された。
ななもり「飲まなくていいから、グラスだけでも持っといて」
『分かりました』
るぅと「それでは、沙羅姫からの愛に感謝を。かんぱ〜い！」
「乾杯」という声を合図に、ホストさんたちがお酒を一気飲みした。
その光景を見てアッと気付いたときには、沙羅さんもシャンパンを口にしていた。
止めに入るために人をかき分けて近づこうとしたけど、
私が彼女の元へ辿り着いたときには既に全て飲まれてしまっていた。
急にアルコールを摂取したせいで頭がボーッとし、
意識がぼんやりしながらかろうじて立っている沙羅さん。
こんなにお酒に弱いのに飲んだの……！？
あまりに無茶すぎる行動に呆れながら、私は「大丈夫ですか？」と尋ねた。
沙羅さんはウルウルした瞳で私を見つめた後、
思いっきり私に抱き着いてきた。
咄嗟にるぅとさんが支えてくれたから倒れずには済んだけど、本当に危なかった。
私たちの焦りに気付くことなく、
彼女は”サクくんは可愛いわねぇ”と言いながら、体のあちこちを触ってきた。
ヤバい、酔い方が悪化してる！というか、このままじゃ私が女だってことがバレちゃう……！
半本能的に危機を感じた私は急いで沙羅さんを引き剥がそうとしたけど、
想像以上に彼女の力が強くてなかなか離れてくれなかった。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
