説明 ページ4
案の定、彼氏さんはヤンキーの如く「あん？」とガンを飛ばしてきた。
私は震える手を抑え、なるべく音を立てないようにしながら深く息を吐いた。
＿＿＿落ち着け、私。自分たちは間違っていないんだから、堂々と胸を張ってればいい。
内心で己を鼓舞しながら、緊迫した空気の中で「返金出来ない理由をご説明します」と言い放った。
『先ほど、美羽さんは”興味本位でSTPRに行ってみた”と仰っていましたよね。
誑かされたわけでも脅されたわけでもなく、自らの意志でホストクラブに遊びに来ていた。
それを彼氏さんに黙っていたのは、人には言えないやましい気持ちがあったから。
ー−−そうですよね、美羽さん』
「…………」
『あなたはこの状態が良くないことだと分かった上で、STPRに通っていた。
つまり、これが浮気になるということを理解していたんです』
青ざめる彼女に追い打ちをかけるように、私は「そして」と言葉を紡いだ。
そうまさんは美羽さんに交際相手がいることを知らなかったということ、
そもそもこんな大事になったのは美羽さんの男遊びが原因だということを伝えた。
『ー−−これは、お客様と店の問題ではなくお二人の問題です。
個人の話に関することは、こちらでは責任を負い兼ねます』
”どうか、お二人で話し合って平和に解決してください”と頭を下げると、
やっと状況を理解した彼氏さんが美羽さんに対し、「よくも裏切ったな」と言って睨み付けた。
マズイと思った頃には、彼氏さんは大きく手を振り上げていた。
私は咄嗟に二人の間に入り、降りてくる手を真剣白刃取りで受け止めた。
「放せ！俺はこいつに罰を与えなきゃいけないんだ」
『……このまま私が手を離したら、美羽さんを殴るおつもりでしょう？』
「そうだ。分かってんならさっさと放せ」
『確かに他の男性と関係を持とうとした美羽さんが悪いですが、
だからと言って彼女に暴力を振っていいわけではありません』
「あなたが美羽さんに手を出すのをやめない限り、私はこの腕をずっと掴み続けます」
私がそう言った瞬間、「生意気なこと言ってんじゃねーよ！」と私の顔に手が飛んできた。
”ヤバい”と焦りながら、私は殴られるのを察して目をつむった。
しかし、いくら待っても私が痛みを感じることはなかった。
ゆっくりと目を開けると、そこにいたのは＿＿＿。
「……うちのオーナー代理に手を出さないでもらえますかね」
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
