悪者 ページ26
クラスメイトや先生は内田さんの味方で、私と揉めたら「柚木が悪いんだろ？」ってことになる。
でも内心どこかでちゃんと内田さんに非があるて気付いてるから、
私のせいにするときはみんな気まずそうな顔をする。
＿＿＿まぁ、それでも私の心を気遣ってくれる人はいないんだけどね。
私は自分の手を握り締めながら、必死に感情を押し込んだ。
その反応がつまらなかったのか、内田さんは「これなぁに？」と言って封筒を取り上げてきた。
”ちょっと……！”と取り返そうとする頃には、中身の正体に勘付かれてしまった。
ニンマリと笑った彼女は、「これ、何のお金なの？」と聞いてきた。
『私のお昼代。それ、人から貰ったお金だから返して』
「えー、やだ」
『は？』
「お昼はそこにあるパン食べればいいじゃん。だから、この千円は天使が有効活用してあげる」
意味の分からないことを言い出した内田さんに対し、「何言ってんの？」と反論してしまった。
”柚木さんは小食だから、そこのパンで十分だよ。そんな人がお昼代を持ってたって無駄でしょう？
無駄になるくらいだったら、優しい天使が使ってあげようと思って”
無茶苦茶な理論をかましてくる内田さん。私は開いた口が塞がらなかった。
『いや、それはおかしいでしょ。我儘言ってないで早く返して』
彼女に手を伸ばして取り返そうと瞬間、内田さんが”キャー！！”と悲鳴を上げた。
クラスの人の視線が、私たちに刺さる。
何を言われるか分からず鼓動を速めていると、内田さんが「柚木さん、やめて！」と泣いた。
思わず”はぁ？”と声を漏らすと、「人のお金を取ろうとするなんてサイテー」と言ってきた。
”それはあんたでしょう”と言おうと口を開いた瞬間、ガラッと教室の扉が開けられた。
「おいおい……何してるんだ？」
ー−−最悪だ。内田さんの味方が登場してしまった。
「せんせぇ」と嘘泣きをしながら、彼女は先生に近づいてでっち上げの情報を流した。
”柚木さんが自分のお昼ご飯代がないからって言って、私のお金を取ろうとしてきたんです”
こうなったら、私は何も出来ない。いくら訴えても先生は私の話を聞かないから。
私はもう何も聞きたくないと思いながら、先生の説教を聞いていた。
長い話をされた後、作文用紙を渡された。これは、明日の朝までに反省文を書いてということ。
とりあえず「はい」と返事をしｔ、私は自分の席に戻った。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
