追々 ページ22
私の質問タイムが終わった後、私はななもりさんが先程話そうとしていたことの続きを求めた。
普通に話題を変えるかと思っていたけど、彼は「あー、俺の話はいいよ」と首を縦に振った。
まさかの返しに目を見開いた私は、”え？いいんですか？”と尋ねた。
彼は「もうすぐ苺荘に着くし、そんな大した話じゃないからさ」と誤魔化すように笑った。
その言動に違和感を感じ、私はジッと視線を送った。
『何か、隠してませんか……？』
ななもり「＿＿＿相変わらず、桜子ちゃんは鋭いね。ごめん。ちょっと嘘ついた。
本当は聞きたいことがあるんだけど、一旦引いたら言いづらくなちゃって」
空笑いをしながら自分の頬を掻くななもりさんの横顔が、私にはどこか苦しそうに見えた。
”ゆっくりでいいので、話してほしいです”
そう口を開こうとした瞬間、運転手さんの「は〜い、到着しました」という声と被ってしまった。
車が停められ、窓の外には苺荘が建っている。
ななもり「ー−−まぁ、この話は追々ってことで」
『……はい』
まただ。昨日も同じように話を遮られた。
何かを言いたそうにしてるのに、いざとなると話せなくなる。
私はモヤモヤした気持ちを抱えながら、タクシーを降りた。
料金はななもりさんに払って頂き、私は”ありがとうございます”と頭を下げた。
彼は「一応社長だからね。女子高生にお金を出させるわけにはいかないから」と冗談っぽく笑った。
玄関で靴を脱いでリビングに向かうと、ソファーに腰を掛けながら肘を太ももの上に乗せ、
自身の額をくっ付けながら手を組んで深刻そうにしているるぅとさんがいた。
私たちが視界に入ったるぅとさんは、ハッとしたように「おかえりなさい」と言ってくれた。
何をしてるんだろうと疑問に思っていると、ななもりさんが「どうしたの？」と質問を投げた。
るぅと「いや……。明日いらっしゃる姫のことでちょっと」
ななもり「明日？＿＿＿あ。
るぅと「はい。何と言うか、気が重くて」
ななもり「そっか、今のお気に入りはるぅちゃんなんだっけ」
”さらさん”とは一体誰なんだろう。重要なお客さんだったりするのかな？
そんな予想を立てていると、るぅとさんが「出禁ができれば楽なんですけどね」と小さく呟いた。
その吐露にななもりさんも深く頷き、疲れたように”はぁ”とため息をついた。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
