理由 ページ3
あまりに強引すぎる請求の仕方に、私は眉をひそめてしまった。
この状況で今まで美羽さんが貢いだ分の金額を返還しろって言うだけでもおかしいのに、
更にはよく分からない代償まで払わされるのは流石に無理がある。
私は頭を整理するために深呼吸をした後、三人にこの事件の詳細を尋ねた。
『あの、そもそも、美羽様はどうしてSTPRに来てくださっていたんですか？』
「……ほんの少しの興味本位でした。町中のポスターで見かけて、面白そうだなと思って」
”まさかこんな大事になるとは考えてなかったんです”と泣きながら言う美羽さん。
彼氏さんのことを本気で想っていたら、一人でホストクラブに来ることなんてなかったでしょうに。
そう皮肉交じりに言いたかったけど、ここで喧嘩になっては元も子もないから黙っておいた。
チラッと彼氏さんに視線を流すと、イライラしたように腕を組みながら指を動かしていた。
「そんなことはどうだっていいだろ。それより、早く金返せよ」
『すみません。きちんと事情が明らかにならない限り、お店の金を渡すわけにはいかないんです』
当たり前のことを言ったつもりだったけど、彼氏さんは私の言葉が不服だったらしく、
胸倉を掴んで”ふざけんなよクソガキ”と罵倒してきた。
私はこの時、彼らになかなか話が通じない理由を察した。
この人、お酒を飲んで酔っ払ってるからまともな判断が出来なくて私たちに八つ当たりしてるんだ。
噓でしょと言葉を失っていると、そうまさんが私と彼氏さんの間に割って入ってくれた。
そうま「＿＿＿店員への暴力行為はご遠慮ください」
「あ？何、お前が相手してくれるわけ？俺はイライラしててもちゃんと正当なこと言ってんの！
それをお前らの弱い脳みそが理解できないから、こんなグタグタな事態になってんだよ」
何が正当なことだ。酒に溺れて意識が薄れてアホな判断してるだけだろ。
バカバカしいクレームを入れてくる彼氏さんに対し、私は心の中で悪態をついてしまった。
”俺に言い返してる暇があるならさっさと金持ってこいよ！”と怒鳴る彼氏さんを見て、
私の中の怒りメーターはもう限界を迎えるのだと分かった。
「お言葉ですが」と前置きして、私はゆっくりと口を開いた。
『ー−−店側は、一切返金するつもりはありません』
そう言うと、彼氏さんは再度私を睨んできた。
……言っときますけど、先にやってきたのはそっちですからね？
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
