基本 ページ20
ななもり「さっきの意地悪は、優しいわけでも冷たいわけでもない。
昨日までのさとみくんだったら、桜子ちゃんに冷たく当たってただろうし。
ー−−でも今日は違う。それだけ、向き合う気になったってことだと思うよ」
”あくまでもこれは俺の予想だから、真実は分からないけどね”と付け足したななもりさん。
「……だとしたら、嬉しいです」と小さく呟くと、彼はクスッと笑って”そうだね”と返した。
最初はめちゃくちゃキツイ人だと思ってたけど、危険なときに助けに来てくれるところや、
体調悪い私を気にかけてくれるところからして、本当に性格の悪い人ってわけでもなさそうだ。
少しずつ、仲良くなりたいな。
ななもり「じゃあ、俺たちもそろそろ帰ろっか」
そう言って、彼はこちらに手を差し伸べた。
”え？”と首を傾げると、「お手をどうぞ、お姫様」と甘い台詞を言ってきた。
次の瞬間、昨日てるとさんが私を気を遣って手を貸してくれたシーンがフラッシュバックした。
思わず「似てるな」と声を漏らすと、ななもりさんが不思議そうに「何が？」と聞き返した。
考えていることを話すと、彼は納得したように”あぁ”と首を縦に振った。
ななもり「女の子を気遣うのはホストの基本だからね」
『なるほど……』
ななもり「でも、俺が今桜子ちゃんに手を貸そうとしてるのは、それだけが理由じゃないよ」
『え？』
”
私の目を見ながら真剣に伝えてくるななもりさん。
あまりにもドストレートに照れ臭いことを言ってくるもんだから、
自分は告白をされてるのかと勘違いしそうになる。
いや、きっとこれはホスト界の常套句だ。それか、この人は天然たらしなんだ。
よし、そういうことにしておこう。
半分無理矢理自分にそう言い聞かせ、私はななもりさんの手を取った。
手を繋ぎながら昨日と同じ階段を下りると、お店の前にタクシーが止まっていた。
驚いて顔を上げると、ななもりさんも同じ顔をしていた。
ななもり「ー−−あ。さとちゃんか……」
『さとみさんが、どうかしたんですか？』
ななもり「たぶん、タクシーを用意してくれたのはさとみくんだと思う。
桜子ちゃんが倒れた時、一番に”タクシー呼ぶ？”って言ってたから。
起きたときにまだ体調が回復してないのを見て、呼んでくれたんじゃないかな」
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
