濃い ページ18
ソファーに横になり、私は仰向けになりながら真っ白い天井に手を伸ばした。
グーとパーを交互に軽く手を動かし、そのまま腕を下ろす。
”はぁ”というため息が、静まり返った空間に小さくこもった。
寝返りを打って、頬をソファーとくっつけて目をつむる。
何というか……濃いな。
ここ二日間だけでも、人生の三分の一を経験したような気がする。
昨日はおじぃのお葬式をやって、そこからななもりさんと出会って。
STPRの皆さんと知り合うことになって、何故かホストクラブのオーナーに推薦されて。
本当に二日間の出来事とは思えないほど盛り沢山すぎた。
中学の時の自分が見たら腰を抜かすんだろうなぁ。
……いや、高校生がホストクラブのオーナーは中学生とか関係なく誰が見てもビックリするか。
自分の発言にノリツッコミをしていると、「寝てる？」と声と共に肩を叩かれた感触がした。
パッとまぶたを上げると、至近距離で私を見つめているななもりさんと目が合った。
こう見ると、ななもりさんってめちゃくちゃイケメンなんだなぁ。
髪がサラサラでお肌もツルツルとか最強すぎる。
顔がいいって凄いなぁと思っていると、彼は「ごめん！」と言いながら勢いよく飛び退いた。
ななもり「起こそうと思って近づいただけで、他意はないから！」
『は、はい！』
あまりにも真剣に訴えてくるもんだから、私も反射的に力強く頷いてしまった。
別に変に疑いをかけてたつもりはないけど、ちょっと気まずい。
目を合わせられず下を向いていると、「いやいやいや」という声が室内に響いた。
入口の扉に寄っかかりながら呆れ顔を浮かべていたのは、STPRの代表・さとみさんだった。
さとみ「思春期の男女じゃないんだから。
いい年した大人と年齢詐欺の女子高生で顔が近かったぐらいで照れ合うなって」
『え、年齢詐欺？あの、私一応本物の現役JKなんですが……』
まさか実年齢を疑われてるとは思ってなかった。
すると、さとみさんは「体は若くても、中身は３０代だろ」と真顔で言ってきた。
”はい！？どういう意味ですか！？”とツッコむと、彼は”ハッ”と鼻で笑ってきた。
さとみ「理不尽に責められるホストを自分一人で助けようとした挙句、
社長のなーくんに対して啖呵切った奴がよくJKとか言えるな。
普通のJKはこんなこと出来ねーよ」
……悔しいけど、納得してしまった。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
