気付き ページ17
ななもりさんの言葉に私はパッと顔を輝かせ、コクンと頷いて「頑張ります」と言った。
ちぐさくんたちも安心した表情を浮かべていて、何とかこの場が収まった。
しばらくの後、ぷりっつさんが「それって」と声を上げた瞬間、コンコンと扉がノックされた。
音のした方に視線を向けると、ころんさんと莉犬さんが立っているのが視界に入った。
ころん「話し合いタイム終わった？そろそろ解散したいんだけど……」
ななもり「あ、ごめんね。すぐ行くわ」
私は二人の会話に思わず”え、もう解散の時間なんですか？”と声を漏らしてしまった。
壁に掛けてある時計を見ると、既に針は閉店時間の24:30を過ぎていた。
STPRに着いたのが夕方ぐらいだから、かなりの時間寝込んでしまったことになる。
サーッと血の気が引いていくのを感じながら、私はソファーから腰を上げた。
クラッと視界が揺れ、”あ、私倒れるな”と分かったときにはななもりさんに支えられていた。
ななもり「……っと、大丈夫？」
『は、はい。ありがとうございます』
さとみ「まだちゃんと回復してないんだから、無理に動かない方がいいよ」
あまりに優しい声だったから、一瞬さとみさんが気遣ってくださったということに気付かなかった。
愕然としていると、さとみさんはチラッと私を見て”何だよ”と呟いた。
反射的に「優しいなぁと思って……」と言うと、
「体調悪い奴にキツく当たる程、冷たくはないから」と返された。
莉犬「これが俗に言うツンデレ」
さとみ「うっさい莉犬。それはどちらかと言えばころん」
ころん「待って何その巻き込み事故。まさかの飛び火で火傷したんだけど」
三人の会話に、私たちはクスクスと笑った。
皆さんが移動しようとしたから私も着いていこうと思い一歩踏み出したけど、
ななもりさんに肩を抑えられ、そのままソファーに座らせられた。
突然の行動に目をパチクリさせると、彼は「すぐに戻るから、ここで待ってて」と言った。
私は聞いちゃいけない話をするのかと考えていると、ななもりさんはフッと笑った。
ななもり「さっきよりは引いてるけど、まだ熱あるみたいだから。
もう少しゆっくり休んだ方がいいよ」
だいぶ楽になったと思ったけど、まだ熱あったのか。
ななもりさんの言葉に驚きつつ、「分かりました」と言って首を縦に振った。
そして彼らは部屋から出ていき、私は再びこの空間に一人になった。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
