予想外 ページ16
想定もしてなかったその台詞に息を呑んでいると、
彼は「俺も一度決めたことから逃げたくないだけだから」と付け足した。
そしてチラッと私に視線を流した後、さとみさんは言葉を続けた。
さとみ「自分の気持ちで言えば、初対面の女子高生にSTPRのオーナーを任せるなんて出来ない。
そんなことになるんだったら俺がやるし。
でも、なーくんが真剣にお願いしてきたから。俺は１か月は様子を見ることにしたんだ。
ー−−俺らがこんなに向き合ってんのに、社長が逃げててどうすんの」
ななもりさんは、何かを考え込んでいるような瞳で私を見つめた。
彼は、自分のせいで私の体調が崩れたと思って責任を感じている。
だから、あんなに推薦してくれていたのにオーナーの件をなしにしようって言ってんだ。
私はゆっくりと深呼吸をして、彼の手を優しく握った。
『＿＿＿ご自分を、責めないでください』
ななもり「え？」
『先程も言った通り、私が熱を出してしまったのは自分自身の体調管理が甘かったのが原因です。
だから、ななもりさんのせいじゃありません』
ななもり「でも」
『……あーもう！本当に”でも”って言葉がお好きですね！？
いっそ、”でも”さんとご結婚でもなさったらどうですか！？』
流石に自分でも”何言ってんだろう”って思った。意味分かんないし、日本語としておかしい。
けちゃさんたちは唖然としたように口を開けてるし、さとみさんなんて大爆笑してる。
ななもりさんに至っては驚きすぎて「えぇ……」と声を漏らしていた。
『”桜子ちゃんなら、いいオーナーになれるって信じてる”って言ってたのはどこの誰ですか！？』
ななもり「ちょ、落ち着いて」
『落ち着いてます。熱も引いて体も楽になってるぐらいには冷え冷えです』
ななもり「いやいや、既に色々とおかしいから。もしかして熱上がった？」
『＿＿＿一度”信じてる”って言ったなら、最後まで信じてくださいよ……』
私はななもりさんの肩に手を乗せ、下を見きながらそう呟いた。
心配してくれいるのは痛いほど伝わってくる。だけど、今はそれが凄く苦しい。
どう反応されるか分からず心臓をバクバクさせていると、自分の頭に何かが乗った感触がした。
驚いて顔を上げると、ななもりさんが私の頭に手を乗せていた。
ななもり「……我儘でごめん。やっぱり、俺は桜子ちゃんにオーナーを任せたい」
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
