心配 ページ14
何やかんやあって、けちゃさんとも仲良くさせてもらうことが決まり、
ぷりっつさんとも徐々に仲を深めていく方針になった。
みんなで話しながら、私は重要なことを思い出した。
……あ。そういえば、あの人に伝えなきゃいけないことがあったんだ。
”探しに行かないと”と考えていると、タイミングよくガチャッと扉が開いた。
「ー−−桜子ちゃん！！」
ちぐさくん以上の勢いで抱き着いてきたのは、私が倒れる直前話していたななもりさんだった。
あまりにも力強く抱きしめてくれるもんだから一瞬叫びかけたけど、
ななもりさんの体が震えてることに気付いた私は何も言えず固まってしまった。
もしかして、泣いてる……？
そのことに気付いた瞬間、「良かった」小さく呟く声が聞こえた。
私は胸がキュッと締め付けられた感覚がして、彼の背中に腕を回した。
すると、頭上から「起きて大丈夫なのか？」と心配してくれている声が上がった。
パッと見上げると、綺麗にセットさていれた髪が崩れているさとみさんがいた。
『ご心配をおかけしてごめんなさい。だいぶ、回復しました』
ななもり「＿＿＿俺の方こそ、ごめん。
自分のことしか考えてなくて、君を倒れさせるほどの無理させてしまった」
『いや、それは自分の体調管理が甘かったからで』
ななもり「ちゃんと君のことを考慮してれば、今の事態は起きてない。
”ごめん”じゃ済まないけど、謝らせてほしい」
そう言って、ななもりさんは私から離れて頭を下げた。
ー−−違う。こういうことをさせたかったわけじゃない。
そう言いたいのに、声が出ない。喉に力が入るだけで、伝えたい言葉が出てきてくれない。
心を落ち着かせるために一息吸うと、ななもりさんは「さっきも言った通り」と口を開いた。
ななもり「オーナーの件は、なしにしよう」
彼の言葉に、ちぐさくんたちは驚いたように目を見開いた。
あまりにも予想外だったのか、
私がオーナーになることを反対していたさとみさんまで「えっ」と声を漏らしていた。
静まり返った空間の中で、ななもりさんは「我儘で、自分勝手でごめん」と謝るばかりだった。
誰もが口を開きにくい状況の中で、私は自分の手を握り締めた。
『……ホント、自分勝手で我儘です。何ですか、”なかったことにしよう”って。
それで私が喜ぶとでも思ったんですか！？私がすんなりOKするとでも思いました！？』
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
