呼び名 ページ13
体当たりと言っても過言ではない強さで誰かが私に抱き着き、
私はあまりの勢いに耐え切れず後ろに倒れてしまった。
幸いにもソファーに座ってたから怪我は免れたけど、本当に危ない。
誰だろうと思いながら視線を向けると、私のお腹に腕を回していたのはちぐさくんだった。
ちぐさ「ご、ごめんなさい！人に抱き着いちゃうの、昔からの癖で……」
あわあわしながら離れるちぐさくんに、私は笑顔で”大丈夫ですよ”と返した。
彼は恥ずかしそうにしてから、何かを思い出したように”あっ！”と大声を出した。
突然の声にビックリしながら「どうしました？」と尋ねると、
不安そうな表情を浮かべながら「倒れたって聞いて……」と口ごもった。
その言葉を聞いて、そんなに大事になっていたのかと思わず目を見開いてしまった。
「桜子ちゃんが倒れたって聞いて、みんな大慌てしてたよね」
「あのさとみくんでさえ、ちょっと焦った顔してたもんなぁ」
しみじみと呟く声が聞こえ声がした方向に視線を流すと、
明るいピンク髪に青と緑の中間のような綺麗な瞳をしている男性、
それから毛先に黄緑色を入れた金髪の緑瞳の男性がドアの近くに立っていた。
見たことあるような気はするけど、誰だか思い出せない……。
そんな私の様子を感じ取ったのか、彼らは自己紹介をしてくれた。
「あ、そういえば、挨拶まだでしたよね。
僕の名前は”けちゃ”と言って、みんなからはけちゃおって呼ばれてます！」
「俺は”ぷりっつ”と申します。あだ名で言うと、普段はぷりちゃんが多いですね」
『柚木桜子です！あだ名……というか母親からはさくちゃんって呼ばれてました』
私もお二人に倣って名前を名乗ると、
けちゃさんがニコニコしながら「可愛いあだ名ですね」と褒めてくれた。
そして、彼はちょっと恥ずかしそうに「ため口でお話しても大丈夫ですか？」と聞いてくれた。
私は年下だし断る理由もないから”もちろんです”と答えると、
ちぐさくんも「俺もタメでいいですか！？」と便乗した。
『お好きな呼び方でお願いします』
ちぐさ「やった〜！ねね、俺もさくちゃんって呼んでもいい？」
コクンと頷くと、ちぐさくんは嬉しそうに笑った。
更には「さくちゃんもタメでいいからね」と言ってくれて、
年上の人にタメで話すのはちょっとマズイかなぁとも思ったけど、
ちぐさくんは年齢も近いし親しみやすいということでお言葉に甘えた。
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
