状況説明 ページ12
突然声が聞こえたことに驚いて辺りをきょろきょろすると、
長い黒髪に緑のメッシュが入った高身長の男性がこちらを見ていた。
直接話した記憶はないけど、昨日の営業前ミーティングのときにこの人がいたのは覚えてる。
何というか、クールな感じの人でちょっと怖い印象があった。
二人きりという状況に何となく緊張感を高めていると、
彼はゆっくりと私に近づいて「体調はどうっすか？」と尋ね、私の膝元にあった濡れた布を取った。
『あ、えーっと、だいぶ楽になりました。
……あのー、私がソファーに横になっていた理由って知っていたりしますか？』
「えっ、何も覚えてない感じですか？」
『扉の前で倒れた記憶はぼんやりとあるんですけど、そこから続きが思い出せなくて……』
私の言葉を聞いた彼は”あー”と声を漏らし、事情を説明してくれた。
どうやら、熱で気を失っていた私をななもりさんがソファーまで運び、
STPRの皆さんで冷やしタオルやら毛布やら枕を用意してくれたらしい。
迷惑をかけてしまったことに申し訳なさを感じつつ、
忙しい中看病してくださった皆さんには感謝でいっぱいだった。
「倒れたって聞いたときは焦りましたけど、少しでも回復したならよかったです」
『ご心配をおかけしてすみません。ありがとうございます』
緑メッシュの方はコクンと頷き、そのまま立ち去ろうとした。
私は急いで「あの、お名前を教えてください！」と言って止めに入った。
雑なナンパみたいで微妙に羞恥心が沸いたけど、
これからお世話になり身として名前ぐらいは知っておかないとダメだと思い堪えた。
「しゆんって言います。色営とオラ営のハイブリッドでやらさせてもらってます」
『おらえい？』
「オラオラ営業のことで、その名の通り姫に高圧的な態度で接客してます」
”それは嬉しいのか……？”と疑問を抱きつつも、
世の中には色んなタイプの人がいるので「そうなんですね」と返しておいた。
しゆんさんは「もりさんに報告しないいけないことがあるので失礼しますね」と言って、
彼はスタスタと部屋から出て行ってしまった。
見掛けに寄らず、いい人かもしれない。
私が怖がらないようになるべく優しい声のトーンで話してくれてるのが分かったし、
何より本当に心配してくれているのがオーラで伝わった。
すると、閉まったはずのドアが勢いよく開き、ガヤガヤと外から人が入ってくるのが見えた。
え、何事！？
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
