説得 ページ2
こうしてお互いの決意を固めていると、
てるとさんが「ちょ、ちょっと待ってください」と焦った様子で声を上げ、
「助けるって言っても……」と不安そうな表情を浮かべた。
そして彼は、”あの状況のそうまさんをどうやって助けるのか”ということを私たちに尋ねた。
莉犬さんに視線を送られているのを感じながら、私はゆっくりと口を開いた。
『＿＿＿オーナー代理として、私が説得しに行きます』
まぜ太「……かなり重要な役になるけど、本当に大丈夫なの？」
一直線に私を見つめるまぜ太さんに対し、私は慎重に頷いた。
本当は、怖くてどうしたらいいか分からないぐらい頭が真っ白になってるけど。
ここまで大きなことを言ったからには、自分がやらないとダメだ。
そんなことを考えながら心の中で己を鼓舞していると、
あっとさんが「もし上手くいかなかったら、俺らも助けに入りましょう」と明るく言ってくれた。
”ありがとうございます”とお礼を言うと、莉犬さんが私の名前を呼んだ。
耳を傾けると、彼は「無理はしないようにね」と真剣な顔で伝えてくれた。
私は「はい」と返事をして、そうまさんの元へ向かった。
静かに彼らに近づくと美羽さんと彼氏さんは怪訝そうにしていて、
そうまさんは驚いたように目を見開いていた。
『お話中のところ失礼します。私、オーナー代理の柚木と申します』
「あんたが今一番偉い奴？
さっきから社長がいねぇとか何とかで全然話が進まなくてさ、こっちもイラついてるんだよね」
『こちらの判断が遅れて不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません』
私はバイトで培ったクレーマーへの対応スキルを活かし、丁寧に頭を下げた。
こういう相手には、まずは低姿勢でいかないといけない。
最初から下手に刺激するとより怒らせてしまうことがあるから、
どんなに言いたいことがあっても我慢しないと大変なことになる。
「おたくのホストが俺の女を誑かして余計な金を使わせて来たんだけど。どうしてくれんの？」
『確認不足でお二人の間に不和を生んでしまい、誠に申し訳ございませんでした』
「そうだよね？お前らのせいだよね？問題は、お前らがどう代償を支払ってくれるのかって話」
”それは……”と言葉を詰まらせると、突如彼氏さんは「あっ」と声を漏らし、
「今までこのホストに使った分の金＋俺の心を傷つけた代償としての金、支払ってくんない？」
と言ってきた。＿＿＿は、はい〜！？
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さまー(プロフ) - 雨萩さくりさん» 楽しみだぜ！ (2月9日 7時) (
レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - さまーさん» ありがとー！！進化系人類のさくりさんだからこれからも面白いと思う作品を沢山届けていくぜ！ (2月8日 19時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 愛されるべきおバカと自称している進化系人類ってwどんな肩書き！？面白すぎるよさくりー！ (2月8日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - みやび。さん» コメントありがとうございます！小説の書き方が好きだと言ってもらえて嬉しいです！STPRはもちろん、VOISNGメンバーもこれからどんどん出していくのでお楽しみに！！ (2月6日 16時) (レス) @page48 id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
みやび。 - えぇぇぇ！？元々この小説の書き方が好きで読んでたんですけどそこに推しが登場するかもしれないとかもう命日です、ありがとうございます…泣 (2月6日 9時) (レス) id: fee9ea9627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年12月21日 8時
