過去のメイド長4 ページ12
｢...恨んどるか?｣
｢え?｣
｢...自分だけこんな思いして、兄貴だけ楽しく暮らしてるのは許せへんか?｣
そういう事か
｢貴方は私を傷つけたいと、犯したいと思いますか?｣
｢おかｯ...!?思う訳ないやろ!?...仮にも女の子なんやで?そういう事言うたらあかん｣
ああ
確実に思いやりのある言葉
お父様とは違う
こんなにも優しい人と過ごしている兄が
とても羨ましく、そして愛おしい
きっと兄もこの人のように優しいのだろう
｢恨んでいませんよ...兄様に会いたいと心から思いますから｣
と、答えると
トントンさんは少し不安げな表情で
｢...なぁ、Aはどんな事をしてきたんや?｣
｢...過去を語れと｣
｢......すまん忘れてくれ｣
やっぱりいいひとだ
私の為を思って聞き、私の為を思って忘れろと言った
｢いえ、お話します｣
この人ならきっと
大丈夫だ
そして過去を語っていくと
｢......そっか...Aは凄いなぁ!｣
思いもよらない言葉がかけられた
｢.....凄...い...?」
｢耐えて、耐えて、ここまで来たんやろ?...凄いで｣
凄いなんて言われたことがなかった
当然だと、お義父様は言っていたから
努力を認めて貰えなかったから
｢......ありがとうございます｣
嬉しかった
｢...まぁ、あれや...俺らの脅威になるやもしれん奴らも殺ってくれたんやろ?｣
｢そう...かもですね」
｢じゃあありがとな、助かったわ!!｣
優しい笑いを向けてくれた
お礼や感謝
いずれも貰ったことは無かった
｢...私が、本当に欲しいものをくれるんですね｣
｢...これからは俺が、なんでもあげるわ｣
この人生で光を初めて見つけた
この日から私は
トントンさんを守り抜くと
力になろうと強く思った
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ゆけちゃ。(プロフ) - アプリ移動します、プリ小説です (2020年7月21日 23時) (
レス) id: 2288af3b41 (このIDを非表示/違反報告)
ネーゼ(プロフ) - ずっと気になってたことがあるんですけど…総統じゃなくて総領なのには何か訳が…？ (2020年5月21日 21時) (レス) id: e382a17f86 (このIDを非表示/違反報告)
桜ユッケ。(プロフ) - グリノワさん» なるほろ、良いですね (2020年5月12日 15時) (レス) id: 60353753ea (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - Sakurayukke桜ユッケさん» もしくは、誰かの妹もしくは弟でチートな感じとかどうですかね？自分的にはそーいう系が好きなので、受け入れてもらえると嬉しいですね！ (2020年5月12日 15時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
グリノワ(プロフ) - Sakurayukke桜ユッケさん» ヤンデレ系とかどうでしょうか？もしくは復讐系か転生系とか (2020年5月12日 14時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakurayukke桜ユッケ | 作成日時：2020年1月23日 18時
