しだれ桜の木の下で【沖田総悟】

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「べべべ別に銀さん怖がったりとかしないし。」

怖がってんじゃん。

「ゆゆゆ幽霊とかぜってぇいねぇし。」

あれ、トシも怖がっとる。

「二人とも大丈夫ですかィ。」

「大丈夫だし！」

銀ちゃん震えてる。

笑った。

「くじ引こう。」

ん？なぜこんなに固いのか？いつもの砕けた口調どこ行った？

怖いんだよ！

「あれ、A手ェ震えてるぜィ。」

「うるさい！って、銀ちゃんとトシ？！」

「怖がり3人で集まってどうすんだ！変えるぞ！」

「何言ってるネ。このまま行くアル。」

「神楽ぁぁぁ……」

嫌だぁぁぁ……

既に涙目なこの二人、頼りなさすぎる。

「…よし、もうちゃっちゃと行こ。」

「嫌！A！待って！」

「桜庭！待て！おい！」

私を真ん中に森へと入って行く。

「「なんでお前が真ん中なんだよ。」」

いいじゃん。女の子だもん。

あ……

「ぎゃぁぁぁぁあぁ！」

「なんだよぉぉぉ！」

「でたぁぁぁぁぁぁ！」

女の！幽霊！

「もう無理…やだ……銀ちゃん助けて…」

「俺だって無理だよ…こいつに助けてもらいな。」

「なんで俺なんだよ。…ほら、桜庭立て。」

トシイィィ！

今だけはめちゃくちゃかっこよく見えるよ。

「いつもだろ。」

前言撤回。

「銀ちゃんのがかっこいいし。」

「え、マジで？マz」

聞きなれたバズーカの音。

これの後に総悟ぉぉ！って聞こえるやつ。

「っ総悟ぉぉ！」

「何やってんだよ！沖田！」

「…総一郎君…」

林の中からひょこっと顔をだす沖田。

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