【 真実は 】 ページ11
刀と刀の音がする。
ぶつかり合う、憎しみ同士。
「 加州、貴様... 」
「 俺の勝ちだよじーさん。あんたはここで死ぬの。そういう運命なの 」
「 ...やはり、か 」
三日月宗近は何もかも知っていたかのように笑った。
何もかも、見据えていたかのように。
「 なにそれ、ムカつく。すっごいムカつく 」
「 はっは、じじいだからな。若造の考えていることくらい、わからんでもないぞ 」
「 うっさい！！ 」
こんな会話をしているが、実際は戦闘中。
自らをぶつけ合い、そして笑う。
これ以上ないくらいの笑みだった。
「 主は返してもらう。そのために 」
「 みんなを、犠牲にしてきた？ 」
「 ... 」
そう。
三日月宗近はここへ来るためにたくさんの仲間を犠牲にした。
そうしなければならなかった。
主のために___俺のために。
みな自ら死を求め、そしてそのまま消えていった。
彼らが挑むには、少し、敵が強すぎたみたいだ。
「 ここにいるのなら、お主も危なかろう 」
「 俺に手は出されない。そういう約束 」
「 なるほど...手を組んだのだな 」
「 あ、勘違いしてない？俺が手を組んだのは時間遡行軍じゃないよ。あんなのと話なんかできないし 」
「 はて...では 」
「 まだわかんない？...こんのすけだよ！こんのすけ！ 」
加州清光が高らかと笑う。
最高に良いと、歓喜した。
そうだ、彼は狂っていた。
彼も___彼らも。
「 あなや...それは驚いたな。あの狐とか 」
目を細める。
きっと、あの管狐は近くにいるだろう。
近くにいて、この光景を無心で見ているのだろう。
そう思うと、酷く腹が立った。
「 切り捨てるか 」
「 やってみなよ 」
そしてまた、血にまみれた戦いが始まった。
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櫻井しゅう(プロフ) - 遥希さん» ありがとうございます。人間味のある刀について、伝わっていたのなら幸いです。��ですね、了解致しました。 (2018年3月10日 13時) (
レス) id: cb7ab9daf1 (このIDを非表示/違反報告)
遥希(プロフ) - 完結おめでとうございます。加州さんが大切でないものを切り捨てたり、大切なものにはちょっと臆病になったりするところが、刀剣男士に適切な言葉であるかわかりませんがすごく人間的で読んでいて楽しかったです。��が気になります。 (2018年3月10日 8時) (レス) id: 52448a23b1 (このIDを非表示/違反報告)
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