第七十四訓 ページ25
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まぁ、私の祈りも虚しく入ってきたのは馬鹿。
なんなら私の知る「馬鹿」の枠組みから逸脱した大馬鹿だった。
桂浜の龍、改め「坂本辰馬」というのは究極の馬鹿である。
戦力増加にあたり、数件奇襲作戦をやってみたり
攘夷戦争そのものが激化していたわけだが、私のストレスも激化している
例えば…つか、今。
ジト目で私が眺める先では数日間会話すらせず
すれ違いざまにはご丁寧にお互いに舌打ちをしていく…という
まぁ、レベル小学生かっていう献花?をしていた二人が遂に触発。
そして、それの仲裁をしている辰馬。
だが、結果的には悪化させるだけさせて
しまいには自分が二人に1撃づつ入れられて両頬を赤くさせている。
坂「あー…いてて…。ありゃダメじゃ。…A〜おんしの出番ぜよ〜!」
極めつけはコレだよ…
なんなの?何しに行ったのコイツ
「あのさぁ、無理なら無理でもいいけど
ただでさえ面倒臭いのを悪化させてから丸投げすんのやめてくれる?」
「ド突き回されたいの?」とだけ言って横を通り過ぎて馬鹿2人に近づく
桂「お前な…毎度毎度わざとか?」
坂「んなわけなかろう!」
桂「本当にAにド突き回されても知らんぞ。
アイツはその辺の女子のように加減なんてしおらしい真似せんぞ」
坂「あぁ!知っちゅう、あのパンチは凄まじかった」
桂「…やられた後か」
そんな会話がされてるなんて知らない私は
無事オトしてきた2人の首根っこを鷲掴み引きずって拠点にしている廃寺院に戻った。
中にいる同志たちは負傷兵も含め「またか」と笑っている
いや、笑い事じゃねぇから。
昔よりコイツらも力がある分オトすのにも苦労するの。
しかもさっきなんて2人とも刀の柄に触れてたからな
身内同士で抜刀騒動とか何なの?
「あ゛ーー……もうやだコイツら」
「ふふっ、まるでご兄弟ですね」
「黒子野…それは勘弁してって。あれらが兄弟だったら私死んでやる」
温厚に笑みを浮かべる会話相手をジト目で睨み付けるが
彼はそれでも柔らかな笑みを浮かべるだけだった。
しかも追加で「それ、高杉さんも同じこと言ってましたよ」と暴露
視線はちゃんと私が引き摺る晋助に向けられていた
あぁ、マジだなコレ。
心の中で「お前に言われたかねぇよ」と晋助に悪態をついた
その後、ご丁寧に部屋を分けた上で布団に寝かせておいた
ま、目が覚めた馬鹿2人にキレられて
2人の喧嘩が3人の喧嘩になったのは言わずともわかるだろ
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寧々 - 文章のひとつひとつが丁寧で全体的にとても綺麗な作品だな、と思いました…。初めの頃より少し髪が伸びましたね。この先も彼女の成長を見ていきたいです。 (2023年3月22日 18時) (レス) @page46 id: 64f7a4220b (このIDを非表示/違反報告)
りゅーり - 久しぶりにこの作品読み返しまた!更新楽しみにして待ってます! (2022年8月11日 23時) (レス) id: ccd8abd8be (このIDを非表示/違反報告)
睡-スイ-(プロフ) - 峰さん» コメントありがとうございました。コメントがあると戻らねば、と思うので多忙でも更新欲が湧き、励みになります。短く真実のみの原作を私なりに夢主の視点で広げてまいりたいと思いますのでゆっくりお待ちください (2022年5月26日 23時) (レス) id: 7433db5bad (このIDを非表示/違反報告)
峰 - 面白いです! (2022年4月4日 0時) (レス) @page41 id: 3035439a9e (このIDを非表示/違反報告)
睡-スイ-(プロフ) - こっぺぱんさん» お待ちくださりありがとうございます。遅くなりましたが再始動していこうと思います!それでもゆっくりな更新となりますがどうぞお付き合いいただければと思います!! (2021年10月4日 19時) (レス) id: 7433db5bad (このIDを非表示/違反報告)
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