第七十五訓 ページ26
.
戦争なんてやることは単純に殺し合いなわけで
何日も何日もやることは一緒、切った張ったの応酬続き。
強いて言うなら、時々見知った顔がいないな…と察してしまった時
ほんの少し虚しくなったり、寂しくなったり。
そういったのも初期に比べたら全然減ってきてはいるけれど
それがいいことなのか、悪いことなのか…
「とか、少しシリアスな感じで物思いに耽ってたのにさぁ…」
銀「あぁん?」
「…なんで私が花街に来て、フられたアンタとお茶してるわけ?」
作戦と作戦の合間、野郎どもの休息とやらで女と欲の住処、みたいな花街に来ていた
勝手に行って来いといつも放置しているのに
最近入った大ウツケ者「坂本辰馬」の発案により女なのに花街に連行された
何が楽しくて花街に行くんだ、女でも買えってか。私が女だ馬鹿野郎。
そんでわけわからんまま花街に来たと思えば銀時と晋助の指名が被り
また馬鹿の発案で女の子に決めてもらったところ銀時がフられたってわけだ。
小太郎も連行されたクチで、さっきまで3人居たんだけど
「サツキ太夫?」とやらに挨拶をしに行ってしまった
で、今。
絶賛不機嫌の銀時の子守り中。
なに?マジで何しに来たの私。休みなんだから休ませろよ。
とか、脳内で文句を言いつつも私も団子とお茶でもぐもぐタイム
隣の不機嫌野郎なんて放っておいてるので十分休んでいる気もする。
「あーあ…でもやっぱ不服だわー。
なんで私が女の色香に充てられた連中を眺めながら休まなきゃいけないんだよ。」
団子を食べつつもやはり、内に残る不満が口からあふれ出る
周りの女たちの色っぽい服装に比べ、私はほぼ男装だ。
少しだけ
それを身に纏う足をブラつかせて…我ながら幼子のように不貞腐れる。
銀「……」
「あ、ちょ。人の団子食うな!
しかも無言で食うんじゃねぇ、小説じゃ伝わんないだろうが!!」
銀「今のオメーの言葉で十分伝わってんだろうが」
まぁ、私以上に分かりやすく不貞腐れてる男(年上)が隣にいるが。
モゴモゴと口に串団子を含む隣の馬鹿を横目に流していると
ふと銀時がコチラを眺め始める
「なに」と短くジト目を添えて問うが顎に手を当てたままだんまり。
ピキッ、とよくある怒りの効果音が鳴る
「ねぇ、本当に何。」と問い直す
銀「…お前その辺で遊女の服借り手来いよ」
「なに?頭湧いたの?」
問い直す必要なかったわ
496人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
寧々 - 文章のひとつひとつが丁寧で全体的にとても綺麗な作品だな、と思いました…。初めの頃より少し髪が伸びましたね。この先も彼女の成長を見ていきたいです。 (2023年3月22日 18時) (レス) @page46 id: 64f7a4220b (このIDを非表示/違反報告)
りゅーり - 久しぶりにこの作品読み返しまた!更新楽しみにして待ってます! (2022年8月11日 23時) (レス) id: ccd8abd8be (このIDを非表示/違反報告)
睡-スイ-(プロフ) - 峰さん» コメントありがとうございました。コメントがあると戻らねば、と思うので多忙でも更新欲が湧き、励みになります。短く真実のみの原作を私なりに夢主の視点で広げてまいりたいと思いますのでゆっくりお待ちください (2022年5月26日 23時) (レス) id: 7433db5bad (このIDを非表示/違反報告)
峰 - 面白いです! (2022年4月4日 0時) (レス) @page41 id: 3035439a9e (このIDを非表示/違反報告)
睡-スイ-(プロフ) - こっぺぱんさん» お待ちくださりありがとうございます。遅くなりましたが再始動していこうと思います!それでもゆっくりな更新となりますがどうぞお付き合いいただければと思います!! (2021年10月4日 19時) (レス) id: 7433db5bad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ