【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第七十七訓 ページ28

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そっち？とか言われても
このバカたちがどこで女引っ掛けて遊んでようが興味ないしなぁ
むしろ、そんな無駄遣いするなら備蓄ためとけよ、くらいの感想しか出ないな


最後の一本、最後の一玉の団子を頬張りながら
先程までの不服をぶつけるように晋助に絡み、煽る銀時を眺める。

売り言葉に買い言葉。

そんな銀時に対し、切れずに冷静でいる程晋助も出来ていなくて
眉間にシワを寄せ、冷静っぽく繕いながらも１に対して２の言葉を返していく。

まぁ、それが無限ループで2に対して３〜４で銀時がまた返し、の繰り返し


これは長くなると思い橋本に何か食べる？と聞く

彼もまた同門、察しがついているのか「なに？奢ってくれんの？」とか言いつつ
晋助に喧嘩を売りに行き、横から離れた銀時が先程まで座っていた右隣に腰かける


「つーか、銀時と何話し…揉めて？たんだよ」

「？ 揉めてないけど」

「え、じゃあお前一方的に殴ってたわけ？」

「人のことなんだと思ってんだ、奢るのやめるぞコラ」


ケラケラと笑いながら悪い悪い、と心のこもっていない謝罪を口にされ
釈然としないながらも事の経緯を放せば
橋本も先程の銀時のように、ジーッ…と私の顔を凝視してくる。

２度目ともなればどうでもよくなり放っておいて
銀時に食べられた分、１本追加で頼もう、何味にしようと品書きに目を向けた。


橋本の視線を無視して、店員さんに自分と橋本の分
加えて、バカの片割れ(甘党)を黙らせる用
バカのもう片割れ(ボンボン)に肩を持つ打、贔屓だと言われない用
…と２本追加で団子を頼んだ。

店員さんが店内奥へ姿を消すと、横の男が「確かになぁ」と呟く


視線を向ければニヤリと年甲斐もなく悪戯っ子のように笑む橋本
反射的に顔を顰め、なにがよと短く問えば
私は説明の段階で話さなかったにもかかわらず、銀時と同様に
「姿見“だけ”はいいもんな」と言うのでとりあえず、下限なしでデコピンしてみた


狼煙のように立ち上がる煙と悶絶し、崩れ落ちた橋本を放置し
正面に視線を移せばバカコンビはついに両者手を挙げそうになっていた

メンチを切り合っていたのか、二人の顔が近いことをいいことに
2人の後頭部に手を添えて思いっきり顔面をぶつける。

こちらもまた崩れ落ち、四つん這いになって唸る銀時と額を抑えこちらにキレる晋助


ここに居る方が疲れると思い、今いる席から離れた客席に移動した。
というか使ってた席を移動するのは悪い気もしたが我が身が最優先だよね

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