【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第七十二訓 ページ23

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戦術的には有効的なのは分かってるしR-I８Gは平気
１８歳超えてるしギャーギャーとPTAに文句を言われる筋合いもないわけだ

でもなぁ、漫画とかアニメとかって衣装変わってないものでしょ？


私もその原理で衣装自体は変わってないんだけどさ…その裏で苦労もしてるわけ

グロテスクな道作成の度に服は血みどろ
つーか天人によっては変な色の血で染まるから一層気持ち悪い

洗ってどうにかなるものは休憩時間返上でめちゃくちゃ頑張って洗って使いまわす
だって討幕軍(こっち)にはお金がないんだもん、仕方がない

でもどうにもならないと文面・小説なのにアニメさながらに同じ服を着てる
これ同じ衣装だけど何着目だと思ってんだ

そういうわけで仕方なしにやってはいるけど、超やめたい


高「あれが南海の将軍“桂浜の龍・坂本辰馬”か」

桂「桂浜じゃない桂だ」

高「誰もてめえの話はしてねぇ」


隣で二人が反しているのが聞こえて
あー、ようやく他の人にも見える距離になってきたのか、と気が付く

小言や文句を脳裏で考えていたら船はどんどん距離を詰めていた


便利な視野であろうと他人と違うというのは何かと不便もある
私からして「え？見えてないの？」ってなるのが普通だったりするから。

他人の普通を普通と思えないのは苦労する。
普通の共有ってなんで重要なんだろうね、すごく難しいことなのに


高「なかなかの面構えだ」

桂「面じゃない桂だ」

高「誰もてめえの話はしてねェ」

「ねぇ、アンタそれ素？今回は素でボケてんの？」


隣での会話がバカバカしく、思わず一言突っ込んだ
でも私はそのまま船の方を見ながら皆には見えてないであろう積荷とかに目を向けておく

だが、途中で銀時が「気に食わねぇ」と開口一番に不服を言い始める
でもよくよく聞けば晋助に突っかかるような物言いばかりするので
晋助がそれに噛みついて、といういつも通りのやかましい喧嘩をしている。

最初の方は「あれが桂浜の〜」とか言いながら新人に興味を持ってたはずなのに
いつのまにやら「ボンボンが」とか「長男っていうか短男だけど」とか…

新人を迎えに来たっていう最初の目的覚えてんの？こいつら



っていうか…あれ？これ結局銀時が喧嘩売ってるだけじゃね？
全面的に銀時のせいじゃない？


あ、そんなこと考えてたら晋助がちゃんと銀時を蹴っていた

ゲシゲシとなかなかにいい音を立てていて
普段なら、ほかの人なら可哀想になっただろうけど…


いいぞ、もっとやれ

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