独歩の妹が可愛すぎてつらいんですが。【ヒプマイ】

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二郎side


ホームルームが始まってるのに、



登校早々に机に突っ伏して寝てる隣の席の女。



観音坂 A。



この学校で知らない奴はいない。



いい意味でも悪い意味でも目立つ女だ。




高校生には見えない大人びた雰囲気をただよわせ。



ふわっとくせのあるセミロング。



どの野郎も1度すれ違えば目を奪われる。


いつも寝てる癖に、勉強もできる。



だけど誰ともつるむこともなく


いつもひとりでいる。変なやつ。


遅刻も多く、いつも寝てる。


呼び出されることも多いが、あいつが足を運ぶところを見たことは無い。


女子の習性とも いえる 決まった友人も作らない。


すんごく 変わったヤツ。




そりゃ変な噂立つわ.....





まあ、実際はそんな噂みたいな奴じゃないけどな



｢おい起きろ。A。｣


｢...ん？なに、ジロー。｣


寝起きの顔がやば過ぎる。
俺の顔が真っ赤になるのがいやでもわかる。


それを隠したくて俺はそっぽを向いて、


｢お前、まだ夜までバイトしてんのか？｣


｢まあね。｣


｢ったく。バイトも大概にしろよな。


横で気持ちよさそうに寝られると...｣



｢いいじゃないテストが大丈夫なら。｣


そう言ってまた机に倒れる。



｢クソッ。これだから頭のイイやつはよぉ。｣



｢別にいいじゃない。ジローは、ラップ上手いんだから。かっこいいじゃない...｣



そう言ってまた、寝始めやがる。

俺の顔を真っ赤にさせたくせに。




｢コイツ ...


マジ、不意打ちすぎるだろ...｣




ほんと俺は単純バカなのかもしれない。



たかがこんな女にかっこいいって言われて喜んで、




｢あー。もうクソ。ムカつくーーー。｣




先生[はーい。山田くん。授業中は静かにね。]

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