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#17 ページ17

目を覚ますと真っ白な天上


私の嫌いな薬や、消毒液の匂い。



すぐ分かる、ココは病院だと。


多分寂雷先生の病院。

でも何故だろう。


確か一郎さんに助けてもらったところまでは覚えてるんだけど、


なぜここで眠っているのか。


体に繋がれてる心電図の音が部屋中に響く。



急にドアが開く音がして


私に近づく音がする



「目が覚めたか。具合はどうだ?」


そう言ってベットの横に座って


私の頭を優しく撫でるのは


「理鶯。なんで、理鶯がここに?」


「たまたま銃兎に使いを頼まれ

神宮寺寂雷のところへ尋ねたのだが、

Aがいると聞いて、様子を見に来た。」



ヨコハマディビジョンが、用なんて珍しい、
そんなことを考えていると。




「A。無事で何よりだ。」



綺麗なキレ目に見つめられ大きな手のひらで頬を撫でられる。


「だが、こんな美しい顔に傷を付けるなんて、小官が許さない。」



「こんなの、かすり傷だよ。」


そう笑って言う。だが一瞬でその笑いが消える。



顔を手で優しく包み込まれ、

綺麗な顔が近づいてくる。


頬、鼻、まぶたと、チュッとリップ音を鳴かせながら優しくキスをされる


そして潤んだ瞳に見つめられる。


私は頬を染め、胸がきゅと高鳴るのが分かる。


「......り、理鶯。」


「... Aを傷つける奴は、Aが許しても小官が許さない。」


そう言って自分の拳をぎゅっと強く握っている。

その握られた拳を優しく両手で包み込む。


「ありがとう。理鶯。」


理鶯は優しく微笑んで、


「小官はAが笑顔でいてくれればそれでいい。」


包み込んでいた手は解けたかと思えば、
新たに手を絡ませ握られる。


「無理をしないでくれ。」


ごめんね心配ばかりかけて。



私は握られた手の温もりが心地よく

また眠りについてしまうのだった。

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pon(プロフ) - 最初の方の#2ページの気をつけますのとこが気おつけますになってるのがちょっと気になります… (2023年1月31日 18時) (レス) @page2 id: 62692fc6b2 (このIDを非表示/違反報告)
観原G佳(プロフ) - とても面白かったです!続きがどうなるのか見てみたいので、続編書いて欲しいです!m(_ _)m これからも頑張ってください! (2019年10月18日 19時) (レス) id: 9e096c4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます(><)私もどうなるかドキドキしながら書いてます!!これからもよんでいただいたらうれしいです!!よろしくお願いします(*´ч ` *) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 聖亜@麻天狼 division 推さん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません(;_;)これからはこまめに頑張りますね!!これからも応援の程よろしくお願いします! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 朧流水斬さん» コメントありがとうございます!!これからもゆっくりになってしまうと思いますがたのしくかいていきたいとおもいます(><) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるはる。 | 作成日時:2018年6月21日 0時

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