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#28リク ページ28

[兄貴。着きました。]


そうして止まった車。


「降りろ。荷物は置いておくといい邪魔だろうからな。」


そう言われたので貴重品だけポケットに入れて、車を降りる。


車から降りるとそこには ーーーーーーー




綺麗なオレンジ色に染まる空と海。




そして静かな波音。




『き、綺麗。こんなところがあったなんて』




私は靴下とローファーを脱いで手に持ち


揺れる波打ち際に近寄る。


足に触れる冷たい波



優しく吹く海風に長くなった髪がなびく。


少し暑くなった今の時期には全て心地よい。



「そりゃあ、当たり前だ。
ここは俺の1番好きな場所だ。」


私の隣に立つ左馬刻。


「ここに来れば、何も考えなくていい。ムカつくことがあっても、何があっても。忘れられる。」


そう言ってまっすぐ沈む太陽と海を見つめる。


真っ直ぐに見つめるその横顔からは
いつもは見せない、優しい表情。


一瞬で胸がときめく。


『確かに...。この景色を見たら、

世界がきれいに見える。』


何も信じれない世界のものとは思えないくらい。


そう思いながら海を見つめていると。


急に手を引かれる。

そして胸の中にすっぽりと倒れる。


『...左馬刻?』


左手は腰に回し、優しく見つめながら右手で頭をなでられる。


初めて知った。

左馬刻の瞳が
夕焼けのように暖かい色だったなんて。


「お前も...ここに来ればいい。
何も考えなくていいからな。」


なんて不器用な人なんだろう。


だけどこの暖かい優しさは、すっごく伝わってくる。


『ありがとう。』

そういった時、私の唇はもう奪われていた。



心臓が飛び跳ねてなくなってしまうんじゃないかと思った。



長くて、とてもあまい。キスだった。



そっと唇を離したあと、いつものようにニヤッと笑う。


「お前は俺のモノだ。その涙も唇も全部。
だから他の奴らの前で泣くんじゃねぇよ。」


雑な言い方とは裏腹に見つめる目は暖かく優しい。


気づいたときには自然と涙が流れていた。


もう当たりは夕日も沈み暗くなっている、


「こんなに暗くちゃ何も見えねぇさ。」


そう言って私が泣き止むまでずっと


抱きしめてくれたのだった。


ーーーーーーー

左馬刻リクエストが多かったので
今回は2話に渡って書かせていた抱きました(><)☆

うまく甘さ出せたかわかりませんが、
楽しんでいただけたら幸いです!

これからもどうぞよろしくお願いします!コメに感想お待ちしてます!!

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pon(プロフ) - 最初の方の#2ページの気をつけますのとこが気おつけますになってるのがちょっと気になります… (2023年1月31日 18時) (レス) @page2 id: 62692fc6b2 (このIDを非表示/違反報告)
観原G佳(プロフ) - とても面白かったです!続きがどうなるのか見てみたいので、続編書いて欲しいです!m(_ _)m これからも頑張ってください! (2019年10月18日 19時) (レス) id: 9e096c4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます(><)私もどうなるかドキドキしながら書いてます!!これからもよんでいただいたらうれしいです!!よろしくお願いします(*´ч ` *) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 聖亜@麻天狼 division 推さん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません(;_;)これからはこまめに頑張りますね!!これからも応援の程よろしくお願いします! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 朧流水斬さん» コメントありがとうございます!!これからもゆっくりになってしまうと思いますがたのしくかいていきたいとおもいます(><) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるはる。 | 作成日時:2018年6月21日 0時

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