海軍本部 ページ22
※海軍視点
プルルルル！
電伝虫が目を見開きながら着信を伝えた。
海軍本部ともなると昼夜問わずに着信がある。
今は夜、それも真夜中だ。
「なにかようか？」
「ガープ中将大変です！」
「なんじゃい、慌てて。」
電伝虫をとったのは英雄、ガープだ。
せんべいをバリバリと食べて緊張感の欠片もない。
「マリージョアでセリシアと言う10歳ごろの天竜人が船の積荷と共に3日ほど前に失踪したようです！」
「3日前⁉なんで早くいわないんじゃ！」
ガープがせんべいをポトリと落とす。
その顔には焦りが見られた。
「それがその子供は常に別館で過ごしているらしく、使用人共々いっせいにいなくなってしまったとの報告が先程……」
「別館じゃと！うらやましいっ」
「おい！」
「とにかく儂から捜索願いを出すように言う。
ご苦労じゃった。」
「はっ！失礼します」
プツリ。途切れた通信の内容は予想をはるかに超えるものだった。ガープは疲れたように椅子に座りなおし、センゴクに電話をかける。
「わしじゃ。マリージョアで10歳の天竜人が失踪した。至急、捜索願いを出してくれい。」
「……わかった。名前はなんと言う」
「セリシアと言うらしい」
「!」
天竜人に対する嫌悪感からかセンゴクの声が低く震えた。だが名前をだした瞬間に息を飲んだ。
「それは本当か？」
「なんじゃいもったいつけおって。」
「……担当には黄猿をつける。
懸賞金は五億、もしくはそれ以上だ。」
「な、なんじゃと⁉」
「異議は認めん。切るぞ」
「待て「ぶつっ」」
▽
一方的に切られた電話の向こうでは
センゴクが直々に黄猿のもとへと向かっていた。
「黄猿！どう言うことだ！」
「なんだい〜びっくりしたねぇ」
寝ていたのか、驚いて戦闘態勢になっている黄猿に構わず、センゴクは当たり散らす。
「前にお前が言っていた天竜人が3日前、
本当に逃げだしたぞ！」
「だから言っただろ〜？
わっしも大将になっちまったしねぇ」
セリシアの名前をだしたとたんに
嬉しそうな表情をした黄猿が、ニンマリと笑う。
その笑みをみたセンゴクはカッとなり、
扉を雑に開けて出て行った。
翌日の新聞で新たな賞金首が世に知れ渡った。
.
《預言者セリシア》Only alive
懸賞金 6億5千万ベリー
ラッキーアイテム
白い鯨
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
優李(プロフ) - 咀嚼音いります？？ (2021年5月6日 13時) (レス) id: e006b8a2f6 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - とても面白かったです！ちなみに私は1年経ってもクラス全員のフルネーム覚えれませんでした。←どうでもいいことをすいません (2021年3月6日 21時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - snowさん» 率直で嬉しいコメントをありがとうございます、ぼちぼち更新していきますので、よろしくお願いします！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 面白いですね (2017年12月10日 15時) (レス) id: ca8fc47821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴉麗 | 作成日時：2017年3月26日 1時
