11話 ページ13
『……ハァ……』
障子を開け部屋に寝転がる
ただ天井を見つめ、深くため息をついた
『またか……あいつ等に私はどんな顔をして接すれば良い……』
Aの脳裏に浮かぶのは先程ガマに斬りかかった事だった
『頭を冷やさなければな……』
腕で目を隠す
視界が黒に染まり、眠気が襲った
(そういえば、今日は仕事三昧だったな。護衛は任せて寝よう。)
Aは、襲う睡魔に身を任せた
部屋からは規則正しい寝息がした
______
焦げ臭いにおいが、屯所周辺に漂う
『……臭い……』
Aの不機嫌の声がする
起き上がり部屋から臭いのもとである正門の方へ歩むと焼きガエルをしていた
『……何やってるんですか?』
「何って見てわかりませんかぃ?」
『焼きガエル?』
「な訳ねぇだろ。暖をとっているんだ」
『なる程です。なら、もっと焚きませんか?』
Aは、火を強くするため巻をさらに詰む
「ゲコゲコ……」
何かを言おうとする声を無視して総悟とAは火を強くしていく
「土方さん。俺もアンタと一緒でさぁ」
総悟が、呟いた
『……何の話だ?』
Aは、話についていけずオドオドしていた
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作者名:Sakura omochi x他1人 | 作成日時:2018年9月18日 1時