新サバイバーシ願者【第五人格】 (ページ9)

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7話ページ9

？｢…おい、そこの二人！！
いいから名前を名乗るんだ！職業は！？何故ここに来た！？
なんでもいいからとにかく話せ…！どいつもこいつも怪しすぎる…！！｣

そう言って声を上げたのが、キャスケット帽の男性に｢弁護士先生｣と呼ばれていた人。

そういえば私とイライさんはまだ名前を名乗ってすらいないんだった。

イライ｢あぁ、それは失礼しました。残念ながら大して面白い話は出来ませんが、それでもよろしければ少しだけ、

私はイライ・クラーク、しがない占い師です。
ここで行われているゲームに参加し、勝つことが出来れば望みが叶う。そう聞いてやってきました。
…こちらがその招待状です。

そしてこの子が…。｣

｢A・リコリスと言います、一応…学生です。｣

ナワーブ｢一応？なんでそんな自信なさげなんだよ｣

誰でも不思議に思うであろう私の言い回しに、当然ナワーブさんは疑問を投げかけてきた。

｢訳あって休学中なんです、だから一応。

…あと私も、イライさんと同じく
ここで行われているゲームに参加して勝利すればなんでも望みが叶うと聞いて…それに………

(…………いや、怪しまれてる今
ここで下手に余計な事は喋らない方がいいな。)｣

私宛の招待状には他の人が言っていた情報と、

最後に

’’荘園では貴方様の想像を超える

素敵な[死]を体験出来る事でしょう。’’

そう書かれていた。

イライさんも死に関することは一言も言っていなかったし、
見た所ここにいる人達は皆死にたがっているようには見えない。

何故私が誰も経験した事ないような死を求めている事が招待状の差出人にバレているのかは知らないけど、
あの一文は恐らく私の招待状にのみ書かれているんだと思う。

｢いえ………そう、聞いて来ました。｣

ケロイドの男性｢随分歯切れの悪い物言いだな、今何を言いかけた？｣

ケロイドを負った男性が詰め寄って来て思わず後ずさる。
背が高いのと、帽子を被っているから顔に影が落ちているせいで威圧感が凄まじい。

イライ｢まあまあ、まだ未成年の子を相手に
そこまで詰め寄らなくてもいいんじゃないかな。

それに、誰にでも言いたくない事の一つや二つはあるだろう？｣

イライさんが割って入ってくれたが、ケロイドの人は引き下がることなく続けた。