2話 ページ4
You side
ｶﾞﾁｬｯ
｢マネージャー！お疲れ様です！｣
マネージャー｢Aちゃん、学校お疲れ様。
改めてミュージカル刀剣乱舞出演おめでとう！
……あらあらwどうしたのその沢山の袋〜｣
マネージャーが言う’’沢山の袋’’とは
間違いなく私が両腕に掛けたり手に持っている、事務所に入る前まではなかったこの袋たちの事だろう。
｢あははww
さっきここに来るまでに会った事務所関係者の方とか先輩方が、
’’刀ミュ出演おめでとう’’ってお菓子とかたくさんくれたんです´`*｣
皆さん私の刀ミュ出演を聞いて、わざわざ買ってきてくれたりしたらしい。
優しくて良い人達がたくさんで毎日が幸せすぎる。
マネージャー｢ふふ、本当に愛されてるわねぇ〜
実は私も買ってあるのよ、出演のお祝い♪
また荷物が増えちゃうけど、今日は車で家まで送っていけるから良かったら受け取ってちょうだい。｣
｢！！
ありがとうございます！一番嬉しいです！！｣
マネージャー｢ふふw大袈裟ねぇ〜
よし、荷物を置いて落ち着いたら、詳しい説明をしましょうか。｣
｢はい！｣
＿＿＿...
｢…なるほど、言葉遣いは少し男の子寄りなんですね。
あ！審神者の2部用の衣装が複数あるって事は…
私2部にも沢山出れるんですね…！！｣
マネージャー｢そうみたいね、少し休憩はあるとしても
2部は長時間歌いながら踊るから相当体力が必要ね…
あなたは若いし体力もある方だけれどあなた以外は皆成人男性、
当たり前だけれど、あなた以上に体力も声量も、そして経験もある。
もしかしたら今までの舞台より、体力的にも、精神的にも
相当辛くなる稽古になるかもしれないわ。｣
……そう、マネージャーの言う通り私以外の出演者は全員成人男性。
芸歴が長い方ももちろんたくさんいて、その中に芸歴1年のひよっこが入るんだ。
ただでさえ私は学校があって全ての稽古に出られるわけじゃないから
それなりの覚悟と今まで以上の努力をする気力がないと
きっと一気に置いていかれてしまうし、何より足でまといになる。
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作者名：紀 | 作成日時：2021年2月7日 3時
