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side.零
『バシャ』
｢いっ……てぇな｣
水の濡れる音と共に、自分の体右半分がひんやりとした感触に襲われる。
パチリ、とアーモンド型の綺麗な瞳を開けて見やると、思った通り、体が濡れていた。
｢……あ？｣
いや、思った通りじゃねぇよ、と心の中で悪態をつく。
さっきまで部室の棺桶で寝てたはずだろ。
つか、焦って口調戻ってるし。ダセェな。
右側を下にして寝転んでいた姿勢から、仰向けに戻して体を起こす。
｢あーあ…｣
一旦仰向けにするんじゃなかった。
これでケツが両方濡れちまった。
はぁ〜、と溜息をつきながら両手を体の後ろにつく。
そのまま顔を上に向けると、綺麗な青空がひろがっていた。
太陽が照っていて眩しい。
そして、どうやら自分は川の浅瀬にいるようだ。
周りはでかい森で囲まれていて、目視できる限り家は全く見当たらない。
｢山ん中にでもいんのか…｣
舌打ちをしながら濡れた髪をガシガシとかきあげる。
困った時の癖だな、と自分を冷静に分析しながら、しかし今の事態は冷静に分析しきれていない。
いや、まじでどこだよ。
また渉あたりが悪ふざけで棺桶を違う所に運んだのか、とも思ったが、そもそもその棺桶が周りにない。
いくら寝ていたといえど、棺桶が開いたら気づくぞ。
まぁ、渉にかかれば気づかれずに開けてここまで運ぶのなんて余裕なのかもしれねぇけど。
いや、そんなことするメリットがあいつにあるのか？
ねぇよな。
でもメリットが無くてもする男だよな、とぐるぐる考える。
｢………よし｣
考えても仕方ねぇ。
スマホは普段から持ち歩く癖がねぇから持ってねぇし、ひとまずここから移動しよ。
川くだっていきゃあ誰かいんだろ。
｢よっと｣
立ち上がって川沿いに、いや川の中をズンズン進む。
なかなかどうして、今日は太陽に照らされていても身体が軽い気がする。
こりゃ夕方あたりキツくなりそうだな、と思いながら、まぁいいか、と結論づけて汗を拭った。
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さぁ - 今読んでいる夢小説の中で一番面白いお話だからどうか…どうか更新停止だけは…！（逆にプレッシャー））））） (2021年6月28日 14時) (
レス) id: c3d3801dc1 (このIDを非表示/違反報告)
なつ みさ(プロフ) - さぁさん» さぁさん感想ありがとうございます〜！励みになります！お楽しみいただけたようで何よりです:) (2021年5月12日 17時) (レス) id: fa0b2b2013 (このIDを非表示/違反報告)
さぁ - めっちゃ面白かったです！俺様零様すごく好きなのでずっとニヤニヤしながら読んでましたwwww更新楽しみにしてます！！ (2021年5月11日 22時) (レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
なつ みさ(プロフ) - コフウさん» コフウさん、はじめまして。一気に読んでくださったんですね、お読みいただき嬉しいです！感想、応援ありがとうございます〜！すごく励みになります！更新頑張りますね！ (2021年3月10日 22時) (レス) id: f8c142696e (このIDを非表示/違反報告)
コフウ - はじめましてー！８話一気に読みましたが、すごく面白いです！これからも更新がんばってください、応援してます！ (2021年3月9日 23時) (レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ みさ | 作成日時：2021年3月2日 11時
