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「麦わらの男！！！名前をルフィと言ったな！！！」
ネズミがそう叫んだ。が、その姿はすでに水平線に消えそうなほど遠くにある。
「お前が船長だな！！？忘れんな！！！てめェらすごいことになるぞ！！！おれを怒らせたんだ！！！」
威勢のいいことを言っている割には、随分と遠いところにいるものだ。
(なんというか、本当にどうしようもない人達…)
「復讐してやる！！！！」
ネズミの叫び声に、私は軽く肩をすくめた。
「すごいことになるってよ」
「みたいだねェ」
「そうじゃねェだろ。バカだな、お前ら」
「Aさんのどこがバカだと、コラァ！？」
突っかかるサンジをどうどうと抑える。その隣でウソップが顔を青くした。
「おい、どうする！？マジですごいことになったらどうする！！？」
「その時に考えな」
その時、いきなり誰かが私の肩を掴んだ。振り返ると、険しい顔をした老人が私を見ている。
「お嬢ちゃんと、そこの兄ちゃん。わしは医者じゃ」
その言葉に咄嗟に逃げ出そうとした私とゾロの頭を、男がひっ叩く。
「お前らは重傷なんじゃ！！治療せんと、最悪死ぬぞ！！」
ほら早く、と男が私とゾロの手を掴み、半ば強引に引きずっていく。ナミに助けを求めたが、軽く肩をすくめただけだった。
「うぎゃあああああっ！！」
"鷹の目"にやられた傷を縫われているゾロが悲鳴を上げた。
「バカモンが！！こんな大傷、自分で処理しおって！！お前らの船にゃ"船医"もおらんのか！？」
「生憎、募集中だよ」
「そんなのでよくこれまで生き残ってこれたな…。早く見つけないと、自滅することになるぞ？」
呆れたような医者の横で、座っていたルフィがぶらぶらと足を揺らす。
「医者かー、それもいいなー…。でも音楽家が先だよな！」
「何でだよ」
ゼェゼェと荒く息をしながら、ゾロがルフィを見る。
「だって海賊は歌うんだぞ？」
そう言って楽し気に笑ったルフィに、ゾロが呆れたようにため息をついた。
「…そういやァ、ルフィ。あんた、海兵に写真撮られたね？」
「おう！」
ニシシと笑うルフィに、私もひとつ息をついた。
「手配書に使われるやつだよ、それ」
「おっ！じゃあ、おれもいよいよ賞金首か！！」
嬉しそうなルフィに、私はもう一つため息を重ねる。どうも危機感ってものがない。
(色々考えなきゃだけど…私ももう眠いや…)
難しいことはあとにするか、と私は目を閉じた。
「まあ…いいか…」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
