333歩目 ページ46
「…。」
サンジの料理を頬張りながら、ナミとクロッカスさんの会話を聞く。分からない事だらけだが、自分に関係の無い話でもない。
「更にこの海の海流や風には恒常性がない。お前も航海士ならばこの恐ろしさがわかるはずだ」
クロッカスさんがサンジから料理を受け取りながら、険しい顔をする。
「何も知らずに海へ出れば確実に死ぬ」
「確かに…。方角を確認する術がなきゃ絶望的だわ」
「そうさね。で、知ってたのかい、ナミ？」
私の一言にナミがぺろっと舌を出す。
「し…知らなかった」
どんまいどんまい、とナミが頭をかく。
「おい、マズイだろそりゃ！！大丈夫か！！？」
「知らないナミさんも素敵だ！！」
ウソップとサンジが同時に叫んだ。
「なんかマズイのか？」
「このままだと死ぬだけ、だとさ」
私の一言にルフィは興味なさげな相槌をひとつ打って、エレファント・ホンマグロにかぶりつく。
「ちょっとあんたら黙っててよ！！！」
ナミが怒鳴る。そんなナミを横目に、不意にルフィがマグロから顔を上げた。
「鼻がうめェよ、エレファント・ホンマグロ！！」
「そりゃ良かった」
サンジの飯はどれもうまいけどね、と微笑む。その瞬間、パッと顔を輝かせてサンジが私の前に跪いた。
「あなたのような美しいレディにそう言ってもらえて、おれは幸せだァ♡｣
私の手をとるサンジに微笑み返し、クロッカスさんに視線を移す。
「ねえ、どうにかならないかい？」
クロッカスさんがじろりとこちらを見た。
「“
「ログポース？聞いたことないわ」
｢“磁気”を“記録”することのできる特殊な“
「磁気を…？そりゃまた不思議なコンパスだね」
「まァ型は異質だな」
クロッカスさんの言葉に、ルフィがいきなり何かを取り出した。
「こういうのか？」
「そう、それだ」
片手に収まるほどのガラス球がついた腕輪のようなものを、ルフィは握っていた。中にはコンパスと同じ指針があるが、方角などを書いた盤面はない。
「あの“
「なるほど…でもちょっと待って」
ナミが拳を握る。
「何であんたがそれを持ってんよ！！！」
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りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
